在学生、OB・OGの方に、文学部の魅力を語っていただきました。

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文学科日本語日本文学専攻コース

在学生

千年前の物語が、なぜ生き残ってきたのか知りたかった。〈文学科日本語日本文学専攻コース3年〉
背景の思想や民族学的なことまで、多面的に探究

高校の授業で源氏物語に出合い、純粋に読み物としての面白さに夢中になるとともに、千年以上も前の物語が時代の流れの中で風化せずに生き残ってきたのはなぜなのか知りたくて、文学科の日本語日本文学専攻コースを志望しました。
その答えはまだ見つかっていませんが、高校の時と違って、物語の背景にある思想や民俗学的なことなど、より深く多面的に探っています。

中国・宋代の漢詩に人間味を感じた

中川諭教授の「漢詩鑑賞」の授業では、宋代の詩人で政治家でもあった蘇軾(そしょく)の詩を扱っています。彼の詩はまるで日記のようで、旅行中の出来事や仕事上の愚痴なども書かれており、非常に人間味を感じるところが面白いですね。古典文学であっても現代と同じような人間の心情が描かれているので、違和感を抱いたことはほとんどありません。

批判的に読み、自分で調べ、学びが深まる

辞書や本に書かれていることは絶対に正しいと無意識のうちに考えていましたが、大学では、書かれていることを批判するということを学びました。単に鵜呑みにするのではなく、実際に自分で調べてみると違っている場合があり、そこから新たな疑問や興味がわいてきて、さらに学びが深まりました。

十人十色の仲間と文学談義が盛り上がる

同じ日本語日本文学専攻コースの仲間とは、文学談義をすることもあります。意欲的な人が多く、本当に十人十色ですが、みんな勉強に励んでいます。私のように古典が好きな人もいれば、アニメだったりマンガだったり、サブカルチャーが好きな人や純文学の夏目漱石が好きな人もいます。それぞれ興味の対象は違ってもどこかでつながっている感じがあって、話が盛り上がりますね。

大学院で学び、国語教育にたずさわりたい

高校の時から、大学院には絶対に行こうと考えており、大学院が充実していることもあって立正大学を志望しました。大学院では、学部の4年間で学んだことや考えたことを専門的に深めつつ、他分野も視野に入れて、より発展的な研究をしたいと考えています。将来は教職について、国語教育にたずさわることが目標です。

卒業生

大学で学んだ「文学の魅力」を中学生にも伝えたい。
〈文学科日本語日本文学専攻コース2021年3月卒業・東京都中学校 国語科教諭〉
仲間に励まされて最後までがんばれた

中学の担任の先生へのあこがれから教員を志し、高校、大学を経て、その思いがより強くなっていきました。大学では同じ道を目指す仲間の励ましもあって、最後までがんばることができました。
現在は大規模な中学校で1年生の担任をしており、生徒たちと日々楽しく過ごしています。

文学を消費する人から生産する人へ

大学の学びで特に印象に残っているのは、ゼミでもお世話になった葉名尻竜一先生の「消費する人から生産する人へ」という言葉です。作品に対して、ただ面白い、つまらないと感想を言うのは「消費」であって、学びにはならない。作品をどう解釈し、どのような意味を見いだすかで「生産者」になることができるというお話でした。
大学で何を学び、何を得るかを改めて意識し、自分が文学部で学ぶことに対して自信を持つきっかけになりました。

学生同士がつながりを持てるようサポート

日本語日本文学専攻コースでは、学生同士が関わりを持ちやすいよう、オリエンテーションキャンプという行事がありました。入学直後の不安な気持ちが解消され、とても思い出に残っています。
のちに自分が先輩としてキャンプを企画したり、コロナ禍で開催が難しくなったときは「日文ラウンジ」というオンラインの企画を考えたりと、とにかく学生同士がつながりを持てるよう、学生や教職員みんなでサポートしていました。

大学で学んだ「文学の魅力」を中学生に伝えたい

教員として日々の仕事に追われる毎日ですが、少しずつ自分なりのルーティンが確立できたら、大学で学んだ「文学の魅力」を中学生にも伝えるような授業をしたいと考えています。
立正大学は、学生同士、学生と教職員といった人と人のつながりを大切にしていると思います。学生は積極的にいろいろなことに取り組んで、周りの人たちと一緒に楽しい大学生活を送ってほしいと思います。