
難問への答えを
対話をとおして導き出す
哲学科からのメッセージ

哲学科 学科主任
武内 大
とことん対話して「問い」の力を培おう
哲学は人生観や世界観を主張することだと思われがちです。もちろん、それらと無関係ではありません。しかし哲学というのは、「人生とはこうあるべきだ」、或いは「世界の正しい実相はこうなっている」などと単にテーゼを主張するだけではなく、そもそも「何故そうなるべきなのか」、「何をもってそれを正しいと見做すのか」といったように、さらにその前提へと問い進めていきます。哲学では「問い」の力が重要となります。しかしそれは自分にとって未知の事柄を問うことではありません。哲学の問いというのは、むしろ「あまりに自明すぎてかえって見えにくくなっていること」に向かいます。問いの力は、主に「対話」によって培われます。大学では、仲間の学生や教員ととことん対話してみて下さい。