在学生、OB・OGの方に、文学部の魅力を語っていただきました。

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哲学科

在学生

哲学科の学びは毎日が衝撃の連続のような感じ。
〈哲学科2年〉
デカルトに衝撃を受けて哲学科を志望

高校の倫理の授業で、デカルトが提唱した「我思う、故に我あり」という命題を知って衝撃を受け、哲学科を志望しました。立正大学文学部の哲学科は8名の先生がいらっしゃって、これは多いほうなんですね。各先生が哲学のさまざまな分野を網羅しているので、幅広く学ぶことができると考えて決めました。

刺激的な経験や忘れられない授業

大学では哲学について幅広く学び、毎日が衝撃の連続のような感じです。中でも、ハイデガーの存在論には大きな感銘を受けました。彼の本を読んでいると、自分の人生の可能性について新たな思いがわいてきて、非常に刺激的な経験だったと思います。
また、印象に残っている授業は村上喜良教授の「キリスト教思想」です。キリスト教に関わる事柄を通して、「愛」や「善いこと」とは何かといったことを考えました。それまでは「愛」について漠然と考えていましたが、この授業が「愛する」ということを起点として自分の人生を考え直すきっかけになったので、忘れられない授業となりました。

「他者への理解」という態度が身についた

哲学科では多くの読書会や勉強会が行われており、学生が日々切磋琢磨しています。これらには学部の1年生から大学院生まで、学年を超えた参加者が集まるため、先輩や後輩とのつながりが生まれ、多くの人と関わることができます。こういった経験からも多くの気付きを得て、自分の成長につながるということが、哲学科の大きな魅力だと思います。
たとえ自分とは違う意見であっても、一概に相手が間違っていると決めつけない。その人なりの視点や論理があると考えて、まずはその理解に努める「他者への理解」という態度が身についたように感じます。

考えを整理し、自分を表現する方法を修得

哲学科の授業では、グループワークやレポートなどで意見を発表する機会が多く設けられています。何度も繰り返すうちに、自分の考えを整理することや、それをどのように表現すれば相手にうまく伝わるかが分かってきて、自分を表現する方法が修得できたと思います。

卒業生

哲学科で学んだことが人生を何倍も豊かにしてくれた。
〈哲学科 2021年3月卒業・シンガーソングライター〉
シンガーソングライターとして活躍中

私はシンガーソングライター・岩坂遼として活動しています。中学生の頃からギターで弾き語りをしていましたが、高校生になって作詞・作曲を始め、自然な流れで「これを将来の仕事にしたい」と思うようになりました。ライブハウスで歌ったり音源をリリースしたりするうちに、その意志がより具体的になっていきました。

哲学ではさまざまなことが研究テーマになる

哲学科で学ぶ中で驚いたのは、哲学ではさまざまなことが研究テーマになり得るということです。ある授業では名作映画を視聴しながら、その芸術性について細かく分析したり、またある講義では「生きる意味とは」という大きなテーマを半年かけて探究したりしたこともあります。私は卒論で音楽をテーマとして、音楽がなぜ人を惹きつけるのかを研究しました。
身の回りの些細なことや悩みも哲学のテーマになるし、哲学を学ぶ中でそういったテーマを発見し、自分と他者を深く知ることができます。こうして浮かび上がったテーマと向き合った経験は、私の人生を何倍も豊かにしてくれました。

対話を通して互いの考えが深まっていく

哲学というと一人で考え込むような印象があるかもしれませんが、実は対話がとても重要なのです。哲学科の授業では学生同士のディスカッションが多く、各自の考えを共有しながら、対話を通して互いの考えが深まっていく知的なおもしろさを経験することができます。
私は哲学科を卒業してからも、他者の話にていねいに耳を傾け、自分の考えをきちんと相手に伝えるよう心がけています。

人生を深く耕すための可能性の扉が見つかる

自分の作った歌で誰かと「共鳴できた」と感じる瞬間が、私はとても好きです。そんな瞬間を増やしていくために、もっと作品を作りたいし、たくさんの人に自分の音楽を届けたいと考えています。
立正大学の哲学科で学んだことにより、他の人とはちょっと違う自分の生き方を好きでいることができます。哲学科は、人生を深く耕すための可能性の扉がたくさん見つかるところです。