在学生、OB・OGの方に、文学部の魅力を語っていただきました。

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史学科

在学生

想定外の質問にも的確に回答でき、自信につながった。
〈史学科2年〉
自分がやりたいことを考える時間がある

もともと人間に興味があり、将来は人に関わる仕事、特に先生になりたいと思っていました。また、高校の歴史の授業が非常に楽しく、世界史が好きで、ずっと世界史に関わっていきたいと考えて史学科を志望。立正大学の史学科は2年次から日本史、西洋史、東洋史、考古に分かれるので、自分のやりたいことを1年間考える時間があるというのが決め手になりました。

史料を読み解き、考える作業の面白さ

私は西洋史の森田ゼミに所属していますが、昔の日本人の死生観や信仰について探究する「日本思想・宗教史」という授業を2年次前期に履修し、とても楽しく学びました。思想そのものは見えないし残りませんが、人間が作る歴史というものに取り組む上で肝になる部分だということが分かりました。それを史料から読み解き、考える作業がとても面白かったですね。

しっかり読み込んで準備すれば大丈夫

ゼミでは各自がレポートを作成して発表し、それについて全員で質疑応答をするというのが授業の基本的な形です。私も何回か発表し、想定外の質問を出されたことがあります。しかし、あらかじめ史料をしっかり読み込んで準備しておけば的確に回答できるということを経験し、達成感を覚え、自信につながりました。

答えが出なくても、諦めずに考え抜くこと

大学の学びを通して、「答えのない問いを考えること」を意識するようになりました。教科書に書いてあることが唯一の答えではないし、答えが出ないから諦めるとか、答えがないから、それはいい問題ではないというわけでもない。答えに向かってどんなアプローチをしていけばいいか考え抜くことが、社会に出て生きていく上でも大切だということを学んだように思います。
卒業後は教員を目指しています。生徒たちに歴史を学ぶ意義を伝え、歴史や社会に関心を持つような授業をしたいですね。

卒業生

大学で学んだ専門知識を生かして文化財保護行政に携わる日々。〈史学科 2020年3月卒業・学芸員〉
専門知識を生かして地元に恩返し

私は地方自治体の学芸員として、発掘調査や文化財の普及・啓発活動、ガイド運営事業といった文化財保護行政に携わっています。
大学で学んだ専門知識を活かして地元に恩返しをしたいと考え、この仕事を志望しました。私の地元には歴史的価値の高い文化財が数多くあり、経済的指標には表れにくいものの、社会的価値の高いものに囲まれ、それらを守るために働きたいと思ったからです。

多くの先輩が学芸員として活躍

史学科は学芸員として活躍している卒業生が多く、在学中に発掘調査に参加する機会や、遺跡の整備や活用方法を見学する機会をいただけたことは、現在の仕事に役立っています。卒論で悩んでいたとき、自分が生まれ育った場所について理解を深め、大切にしていくことは、その土地に生まれた者の使命なんじゃないか」と言われたのが印象的で、現在の仕事を選ぶきっかけのひとつになったことを記憶しています。
仕事の目標は、そうですね、地元の文化財の魅力を、市民はもちろんのこと、もっと市外の方々にも伝えていきたいと考えています。その意味でも、先日、学生時代にお世話になった史学科の先生を講師にお招きし、講演会を開催することができたことは、とても嬉しかったです。また、地域の歴史・文化の調査を実施して、自分自身のスキルアップにもつなげていきたいです。

専門分野の選択は2年次から

史学科の魅力は、専門分野の科目に限らず、歴史学の基礎を幅広く学べる点だと思います。私は受験の段階では歴史学を学びたいと思っていたものの、専門分野を決めかねていました。入学時点で専門コースに分かれる大学が多いようですが、史学科では2年次から専門分野を選択できる点が志望の決め手になりました。
立正大学文学部には、幅広い分野で著名な先生が数多くいらっしゃいます。そのような先生の講義を受けられるのも、文学部ならでは。学芸員をはじめとするさまざまな資格取得も可能なため、大学4年間で大きく成長できると思います。