2025年度「臨床哲学」公開講演会

医療技術の進歩により、われわれは生命の誕生と終わりとを操作できるようになり、生命の質を選択できるまでになった。本授業では、自己決定のもとに行われる選択の倫理的な問題を考察する。机上の議論に留まらないように、難病や障がいを生きる人々を支える家族や通所施設の職員や、進行性難病ALS患者を講師に招き、メディア情報空間を活用してできるだけ現場の声を聴き大和するのが「臨床哲学」である。この種の問題が他人事ではなく、いつかわがこととなる可能性を意識しながら、学生とともに考察するために、下記の講義については講師の希望もあり、一般公開とします。

11月6日【2回】 ALS患者遺族・支援者から聞くさくら会 川口有美子氏
11月20日【第3回】エモーショナルサポートドックによる精神疾患者支援特定非営利活動法人 ウェルフェアポート湘南 出海宏平
エモーショナルサポートドックと利用者同行
11月27日【第4回】障害が重い人が地域で暮らすということ社会福祉法人十愛療育会「たっちほどがや」施設長 生田目昭彦
12月4日【第5回】重度障害者の親から聞く-殺す親ころさせられる親「大きな絵」と「小さな物語」フリーライター
日本ケアラー連盟理事
重度障害児の母 児玉真美
12月18日【第6回】日本の高度経済成長を支えた方々の終末期―山谷の路上生活者と訪問看護師の物語画家 弓指寛治
1月8日【第7回】障害の医療モデルと社会モデル参議院議員 天畠大輔

【日時】上記の木曜日13:25 ~ 15:10 受付は12:55から
【場所】立正大学品川キャンパス 11 号館 1151 教室 (山手門からエレベータで5階に)
【共催】立正大学文学部哲学科、学術変革領域(A)科研「ゲノム編集やiPS細胞等の先端医療技術や尊厳死等の問題を尊厳の毀損の観点から分析」課題番号23H04857(研究代表者 田坂さつき)、基盤研究(B)科研「生死をめぐる意思決定の倫理-内と外から臨床現場をとらえ直すー」課題番号: 25K00392(研究代表者 田坂さつき)
【参加費】無料
【申し込み】要 下記問い合わせ先にメールでお申し込みいただくか、当日受付にて記帳。
※駐車場はありません。車椅子等の方は下記までご相談ください。
【問い合わせ】 itpsl〔at〕ris.ac.jp  担当教員 文学部哲学科教授 田坂さつき
※SPAMメール防止のため「@」を[at]にしてあります。 送信するさいは[at]を「@」に変更して送信して下さい。