在学生インタビュー
教員インタビュー
コース主任からのメッセージ
文学科日本語日本文学専攻コース主任
島村 幸一
わたくしたちの「今、ここ」を知る―日本語日本文学を学ぶこと
日本語日本文学は、日本の文化を考える上でたいへんに重要な分野です。さらに言えば、日本の文化を包摂するアジアの文化、ひいては世界の文化について考察するための、わたくしたちの大切な足場でもあります。
わたくしたちは常に異文化との出会いを繰り返しながら、「今、ここ」に生きています。そして自らの拠って立つ「今、ここ」がなんであるかを知ることが、己を知ることに繋がります。
日本語日本文学を学びながら、異文化に親近する。同時に、「今、ここ」にある自己を探求し、更新していく―学ぶことの楽しみをとおして、生きるための力を手に入れましょう。
開講科目の一例
日本語学概論1・2
日本語について言語としての仕組みを把握します。音が組み合わさって語ができ、語が組み合わさって文ができるというのが言語の仕組みです。それにあわせて、音声学、語彙論、文法論のそれぞれについて概説します。さらに、ひとくちに「日本語」といっても、地域的、時代的に多様な日本語があります。方言や日本語の時代的変化について知ることで、立体的に日本語の姿を捉えることができます。世界の諸言語との比較もおこないます。
書物の基礎1・2
江戸時代以前の書物は、どのような素材でどういう形だったのでしょうか。現代の私たちが読む古典作品の本文は、どのように作成されているのでしょうか。文学作品が出版されるようになったことには、いったいどういった意味があるのでしょうか。書誌学の基本や出版文化を学ぶことで、高校までの「国語」には無かった文学に関する知識と視座を獲得することができます。さらに、変体仮名やくずし字がある程度読めるようになれば、近代以前の日本人が育んできた豊かな書物文化の世界が、みなさんの前に広がります。
総合演習上級1~4(琉球文学ゼミ)
もうひとつの日本語文学、沖縄・琉球の文学に接し、そこから沖縄・琉球の文学世界や文化を理解して、多様なかたちで、あるいは異なる歴史が重層してある日本列島の文学や文化を考えようとする演習です。具体的には、琉球王府の儀式歌である『おもろさうし』を読み解きながら、沖縄琉球文学、文化を考察していきます。
カリキュラムについての詳細は立正大学ポータルサイトへ
体験学習
オリエンテーションキャンプ・歌舞伎鑑賞
1年次の4月、熊谷キャンパスに1泊してオリエンテーションキャンプを実施します。このイベントをとおして、大学での学び方に目覚め、学生同士や先輩と後輩、学生と教員、それぞれの良好な人間関係を築くきっかけを作ります。身近な先輩のアドバイスは、学生生活を送るうえでとても参考になります。授業では、歌舞伎などの古典芸能を鑑賞し、文化に肌で触れる経験ができます。また、ゼミによっては学修するテーマに関連した文学館や資料館、名所旧跡などをめぐる「文学散歩」を行います。
最近の卒業論文から
- 異類婚姻譚論
- 『古今和歌集』哀傷歌論
- 『源氏物語』「はいから」考
- 『雨月物語』考
- 琉球における蝶の表象
- 太宰作品における女主人公
- 三島由紀夫『鏡子の家』論
- 日韓の歌謡における翻訳の問題