学科 教員紹介

名誉教授

武井 英明(西洋古代哲学)
清水 多吉(現代哲学)
岩淵 慶一(近代西洋哲学)
手川 誠士郎(近現代哲学)

担当教員と専攻・テーマ

板橋 勇仁
教授
Prof. Itabashi, Yujin, Ph. D.
博士(哲学)
専攻:近現代日本思想・近代ドイツ哲学
ゼミナール
卒論ゼミ(上級演習)では班に分かれ、各班の中で毎回2名が発表します。各自が隔週に1回、卒業論文を少しずつ書いてきて発表し(就活や実習の欠席は考慮します)、班員や教員の意見やアイデアを聞き、相談しながら次の展開を決め、書き進めていくので、12月に慌てて一気に書く必要はありません。コツコツじっくり取り組むことと、議論が活発でフレンドリーにお互い協力しながら書いていくことがゼミのカラーです。ゼミ生の意見と教員のフィードバックを受けて考えを豊かにし深めてゆきたい人向きです。夏のゼミ合宿も特色で、中間発表(とコンパ)を行います。大学院進学志望者を歓迎します。
研究テーマ
西田幾多郎の哲学を中心とした近現代日本思想・哲学、ならびにそれに関連する西欧近現代哲学を検討しながら『経験』における自己・論理・身体・歴史などについて考えています。この日本から新たな哲学をつくりだす可能性を少しずつ探っていきたいと思います。日本で哲学することの楽しさを、そして、社会が与えてくれる解答に満足することなく、自分の力で自分なりの答えを考えていくことの醍醐味を、ともに味わってみましょう。
研究業績等
武内 大
教授
Prof. Takeuchi, Dai, Ph. D.
博士(文学)
専攻:現代哲学、とくに現象学
ゼミナール
テキストの読解法、論文の書き方について、懇切丁寧に指導します。プレゼンテーションや討論を重ねることで、哲学的思考力を養って頂きます。尚、必要に応じて特別講師による講演会なども開催してみたいと考えております。
研究テーマ
フッサールやフィンクの現象学を手掛かりに、とりわけ絶対者や世界の存在様式を巡って思索を重ねてきました。ここ数年は、このような形而上学的探究をより具体的なかたちで展開すべく、とりわけ西洋の魔術を題材に、特殊な身体状態と環境において立ち現れてくる鮮烈なイメージ、例えば幻視、明晰夢、入眠時心像などの現象学的分析に取り組んでおります。
研究業績等
田坂 さつき
教授
Prof. Tasaka, Satsuki, Ph. D.
博士(文学)
専攻:西洋古代哲学、倫理学、臨床哲学
ゼミナール
田坂ゼミは、一人ではなく、みんなで考えを出し合いながら協力して卒業論文を完成させます。テーマに応じて、2の①②に示したような、ゼミの活動に参加できます。ゼミ生は全員卒業・就職確定のために知恵を出し合って協力しますが、ゼミの卒業生もALS合宿などに参加し、個別に卒論・就職の相談に乗ってくれます。
研究テーマ
古代ギリシャの認識論を中心に、感覚・信念・知識の成立、対象認知の基盤となる想起や学習という営みについて研究しています。「知識とは何か?」「正義とは何か?」という問いをめぐり、ソクラテスは「魂への配慮」を説き、哲学を「問答」という場で開示しました。プラトンは対話篇という形で、アリストテレスは学問体系という形で、独自の哲学を展開しました。そして臨床現場で対話する時、われわれは自分の生を見つめる哲学の現場に誘われるでしょう。
研究業績等
村上 喜良
教授
Prof. Murakami, Kiyoshi
専攻:キリスト教哲学、生命倫理
ゼミナール
上級演習(前期):論文の書き方、資料の収集、テーマの設定、テーマに関する討論。
上級演習(後期):夏休みに卒論の下書きをほぼ終える。
下書きを基に討論。
その後は完全に個別指導。
研究テーマ
カフカ的孤独と絶望の現代社会で心が疲れているとき、ふと道端の小さな花に勇気づけられた人なら、中世哲学に向いているかもしれません。中世は暗黒時代ではありません。現代とちょっと違った知のワンダーランドです。ラテン語とギリシア語を学んでこの不思議な知の世界に迷い込んでみませんか。もしかすると映画のように、古びた修道院図書館で古書を見つけ聖杯を求めて冒険が始まるかも。手掛かりの欲しい人はどうぞ研究室へ。
研究業績等
湯浅 正彦
教授
Prof. Yuasa, Masahiko, Ph. D.
博士(文学)
専攻:西洋近現代哲学、とくにカント哲学
ゼミナール
上級演習では、教員の司会のもとで学生たちが卒業論文の論題に関して発表しコメントしあうこと、また教員と個別に面談する折にはその都度持参した草稿に関して問題点を指摘したり、改善のためのアドヴァイスを提示します。このやり方を、各学生の論文執筆の作業の進捗状況に合わせて、展開します。
なお、自分以外の学生の議論に付き合うことも、大切な哲学の訓練です。はたして、またどこまで理解できるか、ぎりぎりどのようなコメントを出せるか、試みてください。それによって哲学的な能力をやしなうことができるでしょう。
研究テーマ
カントのテクスト、とりわけ『純粋理性批判』を読解することをつうじて哲学する途を拓くことに、すでに久しく精進しておりますが、近年はカント哲学のGeistを継承したフィヒテの哲学にもいくらか親しんでおります。
研究の主要な課題は長く自我論でしたが、最近は自由論・因果論に着手しつつあります。哲学のテクストを読解することをつうじて、哲学的な問題を追究することの労苦と悦びを、ひとに伝えたいものだと願っております。
研究業績等
竹内 聖一
准教授
Assoc. Prof. Takeuchi, Seiichi, Ph. D.
博士(文学)
専攻:分析哲学、とくに行為論
ゼミナール
上級演習では、毎回2-3名に発表してもらいます。また、出席者に順番に司会をしてもらいます。なお、演習の後で、その演習での質疑応答の内容を踏まえ、教員と発表者が面談し、今後の執筆の方向を相談する時間を設けています。
ゼミ参加者には、自分の卒論の準備をきちんと進めるだけでなく、他の学生の卒論の内容にも関心を持ち、その改善に向けて積極的に協力する姿勢を期待します。
研究テーマ
何を信じているかによって、世界は違った見え方をしますが、何をしようとしているかによっても、やはり世界は違った見え方をするものです。それは、あなたの目的に応じて、あなたの出会う人やものが、異なった意味あいを持つからです。このように、人が行為を通じて他者や世界とどう関わり合っているのかということに関心を持っています。哲学をしようとしているあなたには世界はどのように見えるのか、一緒に考えてみましょう。
研究業績等
木村 史人
准教授
Assoc. Prof. Kimura, Fumito, Ph. D.
博士(文学)
専攻:西洋現代哲学、とくにハイデガー哲学(存在論)
ゼミナール
哲学者の思想について研究するというのも哲学ですが、ある事柄についてじっくりと考え、哲学的な洞察を得ることも、立派な哲学であると考えています。
4年次前半は、卒論の一部を順番にゼミで発表し、互いに議論・批評しながら完成を目指します。卒論の完成が間近となった後半は、書き上げたところまでを個別に検討し、添削・アドバイスを行います。
研究テーマ
哲学のひとつの役割は、理解しているが説明することの難しいものをはっきりさせることだと思います。私たちは「ある/ない」を理解しているからこそ、「(大崎にある)立正大学に行く」と言うことができます。しかし、いざ「ある/ない」とは何かと問われると、困惑してしまいます。「私とは何か」という問いの解明を通じて、そうした「わかっているけれど(はっきりとは)わからない」ことをはっきりさせたいと考えています。
研究業績等
松葉 類
講師
Asst. Prof. Matsuba, Rui, Ph. D.
博士(文学)
専攻:フランス哲学・現代思想
ゼミナール
本ゼミでは、卒論の形式・書き方/参考文献の読み方/議論の仕方を基礎的なところから学習し、「自分の考え」を哲学的に提示できるようになることが目標です。そのためにゼミ生や教師との対話を通じて、多角的で粘り強い思考を養います。「読めた」「書けた」ときの達成感を、ぜひ味わってみてください。
研究テーマ
エマニュエル・レヴィナスの思想を通じて、他者論について研究しています。ざっくりいえば、私たちの社会は「他者」との出会いの連なりによってできているという発想から、社会がこれまでどのような「他者」と出会い、その「他者」とどのような関係を構築してきたのか、そしてこれからどのような関係を構築していくべきかについて考えています。学生のみなさん自身が社会に出る前に、ぜひ一度このような他者思想に触れていただけたらと思います。