究・出版

研究・出版

論叢と紀要

文学部論叢

立正大学文学部では、専任教員の研究領域や最新の研究成果を世に問うと同時に、学部学生にも広く専攻領域に対する興味・関 心を持ってもらうことを目的にした『論叢』を発刊しています。
■近刊目次■
臨床哲学対話(田坂さつき)聖書解釈と創世記第1-2章(村上喜良)SSP-2022における階層意識項目の基礎分析(谷岡謙)堺本枕草子の本文をめぐる再検討(山中悠希)『ナイロビ』2部作と世界-犯罪-文学――ムコマ・ワ・ングギ論序説(今井亮一)授業内多読における言語能力レベルと選書に関する分析(瀧口美佳)博物館における考古展示の一様相-竪穴住居を素材として(紺野英二)

文学部研究紀要

文学部創立60周年を迎えた1984年、より充実した研究発表の場として 『立正大学文学部研究紀要』を創刊いたしました。
■近刊目次■
18・19世紀におけるネクロマンシーの理論と実践 : エリファス・レヴィとエッカルツハウゼン(武内大)山東京山著『大晦日曙草紙』にみえる江戸の手習師匠像(石山秀和)第二次山県内閣期における板垣退助と憲政党―一八九九年の「政界引退」説の再検討―(真辺美佐)関東大震災から100年目に考えるビジュアル報道―東京と神戸、東北の惨状を撮った災害写真(映像)をめぐって―(徳山喜雄)『おもろさうし』選詳解Ⅺ(島村幸一)福島県北部方言の平叙文・疑問文と文末イントネーション(白岩広行)「共感」の橋を架け、人種的他者を描く──キャサリン・マリア・セジウィックの「マムベット」の物語(増田久美子)大学生の英語基礎力確認事例(時國滋夫)

立正大学人文科学研究所

人文科学研究所の紹介
立正大学人文科学研究所(人文研)は1960年に設立されてから今日に至るまで、文学部教員の研究を促進し切磋琢磨する場として発展してきました。研究所の目的は、「人文科学に関する調査研究を行い、学術の進歩発展に寄与すること」とその規程に高らかに謳われています。具体的には、4学科2専攻という多様な専門領域の研究者によって構成される文学部のメリットを生かし、学科・専攻を跨がる複数の教員が共同して一つのテーマのもとに学際的・総合的な研究を行うもので、これは人文研の最大の特色となっています。また、人文研は共同研究とともに個々の多様な研究に対しても支援しており、そうした多様な調査研究から生まれた成果の発表を通して相互に啓発し合うことが日常的かつ重要な活動となっています。これらの研究と活動の成果は、人文研の機関誌『立正大学人文科学研究所年報』と『同、別冊』として公刊されています。なお、人文研の研究発表会と共同研究活動への参加、および機関誌への論文投稿は、大学院博士後期課程在籍者および研究指導修了者も可能となっており、門戸は広く開放されています。
人文科学研究所長の挨拶
本研究所には、哲学・歴史学・文学・社会学におけるいろいろな専門領域の研究者たちが所属しております。その意味で、有意義な学際的共同研究を新たに創出する潜在力をもった機関であり、創立されてからの60年ほどの歳月に、その成果として見るべきものも多いと自負いたします。また、共同研究のみならず、斬新な視点からする各所員の個人研究も積極的に奨励する方針で運営しており、これまた数多の成果を挙げてきたと思います。
人文科学の研究をめぐる我が国の現在の社会的情勢には、その将来における維持、発展を悲観させるようなところがありますが、それだけにかえって、今後における人文科学の推進のために本研究所が果たすべき役割を所員の方々と共に考えて、その実現に向けて環境整備、運営に尽力していきたいと考えております。
なお、2020年度をもちまして本研究所が創立より60周年を迎えるのを契機に、講演と論集出版を軸としました記念事業を行なうことが合意されました。所員の総力を結集したこの事業により、本研究所の存在意義を確証しますとともに、我が国人文科学研究の動向に一石を投じることを庶幾しております。広く識者の方々のご注目を冀うゆえんです。
(人文科学研究所長 湯浅正彦)

学会のご案内

立正大学哲学会

哲学会は哲学心理学会として発足した。それは、戦後、本学が新制大学としてスタートした時にさかのぼる。文化哲学の樺俊雄教授、日本思想史の三枝博音教授らの活躍は忘れがたいものであった。そのうえ、元首相石橋湛山先生が病気静養がてら当学会名誉会長を引きうけて下さり、車椅子で当学会の研究会発表に出席されたのは1960年代半ばの頃であった。
その後、時代の要請は多様化し、他学問関係者の入会、研究発表も多くなってきている。年1度の総会、年2度の研究発表会をもち、学術機関誌として『立正大学哲学会紀要』を発行している。わが国内外の第一線研究者を招き、講演、親睦を深めている。精神分析の岸田秀氏、社会思想史の城塚登教授、フランクフルト学派を代表するユルゲン・ハーバーマス教授らをかこんでの会は、学内外に大きな波紋を投げたものであった。
(会長:清水多吉)
入会案内
学生会員会費 年1500円
学会誌『立正大学哲学会紀要』年1回配布、総会・公開講演会、研究発表会などの開催。
学会事務局:哲学科研究室

立正大学史学会

大正14年、立正大学発足の翌年、新興の気に燃えた史学科の第1回生たちが、2年に進級し、新1年生を迎えたとき、歴史の科学的探求を目指して結成されたのが本会である。
昭和2年3月、史学科は最初の卒業生を出したが、その中から富田啓温氏が副手として研究室に残り、松本勘太郎・岡本畯両教授らの指導の下に本会発展の推進力となった。数年を経ずして理論・国史・東洋史・考古学などの各部会が設置され、見学会や展覧会等を頻繁に開催し、昭和7年には『立正大学史学会々報』や考古学部会の『銅鐸』などが刊行され、昭和10年には創立10周年記念論文集を刊行した。会報は昭和11年には機関誌『立正史学』に発展した。戦後における復興も早く、昭和24年に会員名簿、25年には『立正史学』復刊1号を出し、令和7年3月現在137号まで刊行されている。昭和35年には『創立35周年記念論文集』、52年には創立50周年記念論文集『宗教社会史研究Ⅰ』、60年には同60周年記念論文集『宗教社会史研究Ⅱ』、平成17年には『宗教社会史研究Ⅲ』を刊行した。
(会員数約1,200名、会長:時枝 務)
入会案内
【学生会員会費】1,000円 【大学院史学専攻院生年会費】2,000円 【一般会員会費】3,000円
学会誌『立正史学』年2回発行・配布、年次大会・総会(6月)、秋季研究報告会(10~11月)
学会事務局:立正大学史学会
担当者:栗原 健一
アドレス:kuribara[at]ris.ac.jp
※SPAMメール防止のため「@」を[at]にしてあります。 送信する際は[at]を「@」に変更して下さい。携帯電話から送信の場合は「ドメイン指定」を解除してください。

史学科教員によるFacebookを開設しています。頻繁に更新していますので、アクセスしてみて下さい。

立正大学史学会より会告の掲載(令和7年4月)です。内容はこちらをクリックしPDFファイルにてご確認ください。

立正大学社会学会

立正大学社会学会は学科卒業生の同窓会的機能を持つと同時に、学部生・大学院生・学科専任教員の研究活動機関たることを目指したもので、2001年に立正大学社会学・社会福祉学会の改組・名称変更により発足しました。
研究発表のメディアとして2002年には、新装の『立正大学社会学論叢』第1号(通巻35号)が発行されました(現在、第22号まで発行)。これを通して投稿論文のほか大学院生の研究業績や学部生の卒業論文を発表しています。
その他、学会の新しい主題の理解を広めるための公開講演会、総会の開催を年中行事とし、また、2001年からはホームページを立ち上げ、学科・学会に関する情報を積極的に発信しています。
今後は卒業生、学部生、大学院生、学科教員の研究・交流の場として、さらなる活動の充実と活性化を図っていきたいと考えています。
入会案内
学会誌『立正大学社会学論叢』年1回発行・配布、総会年1回、適宜公開講演会開催
学会事務局:立正大学社会学会
アドレス:s_gakkai[at]ris.ac.jp
※SPAMメール防止のため「@」を[at]にしてあります。 送信するさいは[at]を「@」に変更して送信して下さい。携帯電話から送信の場合は「ドメイン指定」を解除してください。

立正大学国語国文学会

立正大学国語国文学会が発足したのは昭和28年であった。初代会長は次田潤教授。講演や研究発表をおこなってきたが、本会機関誌『立正大学国語国文』が創刊されたのは昭和34年であった。以後ほぼ毎年1冊ずつ発行され、現在も継続中である。
本会は国語学・国文学および隣接諸科学の研究推進をはかり、合わせて会員相互の親睦をはかることを目的としているが、その目的を達成するため、年2回の大会を開催している。会員は文学科日本語日本文学専攻コースの現旧教職員、卒業生、学生、および本会の趣旨に賛同するものとなっている。会員数は約500名(学生会員を含む)。
入会案内
学生会員会費年1000円
一般会員会費年3000円
学会誌『立正大学国語国文』年1回配布、前期学会(総会・公開講演)、後期学会(研究発表会)
学会事務局:立正大学国語国文学会
アドレス:jlit1[at]ris.ac.jp
※SPAMメール防止のため「@」を[at]にしてあります。 送信するさいは[at]を「@」に変更して送信して下さい。携帯電話から送信の場合は「ドメイン指定」を解除してください。

立正大学英文学会

立正大学英文学会は、英語英米文学専攻コースの教員と学生と校友とによって組織される学術団体で、英米文学ならびに英語学の研究と、会員相互の親睦を図ることを目的としている。
毎年総会を開き、そのあと研究発表と講演が行われているが、研究発表では大学院生と学部生の熱心な研究が披露され、活発な討議が行われている。著名な学者を招いての講演会はいつも学生に刺激を与えたいへん有益である。
機関誌『英文学論考』を毎年発行し、これには会員の論文が掲載され、研究の交流に役立っている。立正大学英文学会はこうして学問を研究することはもとより、教員、大学院生、学部生、卒業生との交流を深める場でもある。
(会長:大野龍浩)
入会案内
学生会員会費 年1000円
学会誌『英文学論考』年1回配布 総会、講演・発表会年1回
学会事務局:立正大学英文学会
担当者:伊澤高志
アドレス:elit[at]ris.ac.jp
※SPAMメール防止のため「@」を[at]にしてあります。 送信するさいは[at]を「@」に変更して送信して下さい。携帯電話から送信の場合は「ドメイン指定」を解除してください。

『立正大学文学部学術叢書』のご案内

立正大学文学部は、平成26年度に創設90周年という大きな節目を迎えたことを記念して、より広く学術の振興をめざすとともに、浩瀚な知の創成と継承に裨益することを目的として「立正大学文学部学術叢書」の刊行を開始しました。
「立正大学文学部学術叢書」を継続して刊行することによって、本学文学部専任教員の優れた業績を社会に喧伝し、立正大学文学部の名を高めることに役立てていきたいと考えております。

■シリーズ既刊■

2014(平成26)年度史学科准教授 岩本篤志著
『唐代の医薬書と敦煌文献』
角川学芸出版
2015年3月、300頁
2015(平成27)年度社会学科准教授 浅岡隆裕著
『インターネット普及期以降の地域情報化とコミュニケーション変容』
KADOKAWA
2016年3月、256頁
2016(平成28)年度文学科教授 島村幸一著
『おもろさうし研究』
KADOKAWA
2017年3月、296頁
2017(平成29)年度文学科准教授 葉名尻竜一著
『文学における<隣人>―寺山修司への入り口―』
KADOKAWA
2018年3月、272頁
2018(平成30)年度史学科教授 奥田晴樹著
『明治維新と府県制度の成立』
KADOKAWA
2018年12月、296頁
2019(令和元)年度哲学科教授 湯浅正彦著
『絶対知の境位—フィヒテ知識学読解への誘い』
KADOKAWA
2020年3月、272頁
2020(令和2)年度史学科教授 池上悟著
『近世墓石論攷』
KADOKAWA
2021年3月、292頁
2021(令和3)年度哲学科教授  田坂さつき著
『臨床哲学―立正大学文学部哲学科での取り組み―』
KADOKAWA
2022年4月、196頁
2023(令和5)年度史学科特任講師 本間岳人著
『石造物の考古学とフォトグラメトリ』
KADOKAWA
2024年3月、316頁
2024(令和6)年度文学科教授 大野龍浩著
『LITERATURE AS SCIENCE:
A Statistical Analysis of the Structures of the Works of Elizabeth Gaskell in Quest of the Absolute Interpretations 1848-59』