学生通信

2020/11/23

 不定期連載ですが、文学部の「今」を学生自身の言葉で発信します。受験生、在学生、保護者の方々。広く立正大学文学部を知っていただけたら幸いです。もし、自分も書いてみたいという学生がいれば学部事務室まで気軽にお声がけください。

vol.4
「哲学づくしの大学生活」

はじめまして。文学部哲学科3年の学生です。この度、学生通信の依頼を受けましたので、立正大学の哲学科がとても楽しいということを伝えられたらと思っています。そこで今回は、私が充実した学生生活を送れている要因である、二つの活動をご紹介したいと思います。

1西田哲学勉強会
 まず、最初にご紹介するのは、いわゆる勉強会というやつです。本学には哲学科では珍しい(?)西田幾多郎(1870~1945)をはじめとする日本思想、日本の哲学を専門とする教授がおり、その研究室に所属するメンバーが中心となって運営している西田哲学勉強会というものがあります。週一回、参加メンバーの空きコマに合わせて、西田の著書を読んで議論をしています。西田は、それまで主流であった西洋の哲学と東洋的な思想を統合した日本独自の哲学を打ち立てたということで、世界的にも著名な日本を代表する哲学者の一人です。幸運にも、本学の大学院には西田を専門とする院生がおり、その先輩方が中心となって、質の高い勉強会になっていると感じています。西田の哲学は非常に難解であると言われ、時には教授からのアドバイスを参考にしながら読解していきます。参加メンバーの中には学部の1年生や2年生もおり、難解な哲学をいかにして私たちの日常に置き換えて説明できるかということに苦労しながらも、楽しく議論をしています。初めて西田を読む方でも気軽に参加できるアットホームな環境ですし、インプットだけで終わりがちな普段の授業に加えて、自分の意見を気軽にアウトプットできる場ともなっています。

 私自身、1年生の2期からこの勉強会に参加していますが、レジュメ(資料)を作ったり、質疑応答を重ねたりすることで、自分の意見をアウトプットする能力が身についたと実感しています。そしてなにより、大学に入って哲学という自分のやりたかった専門領域で仲間と共に勉強している、という高校までにはなかった充実した感覚を覚えます。もちろん、大学の講義にも興味深いものはたくさんありますが、それにプラスして勉強会に参加することは、同じ道を行く同志と切磋琢磨しているという感覚を強く感じることができ、それが学生生活の充実につながっています。
 今年度はコロナ渦ということもあり、例年のように大学の研究室での開催は叶いませんでしたが、勉強会メンバーの熱き想いによってオンラインにて開催されています。このような状況下だからこそ、お互いの意識を高めあおうという仲間がたくさんおり、改めて素敵な場所であることを実感する日々です。

2Ris哲
 本学の哲学科には、これまた珍しい(?)学生が主体となって哲学カフェを運営するサークルのようなものがあります。哲学カフェとは、一つのテーマについてなるべく専門用語を用いずに自分の言葉で対話を繰り広げる、いわゆる井戸端会議の哲学バージョンのようなものです。先ほど紹介した勉強会とは少し違い、哲学カフェでは専門用語ではなく自分の言葉で話すということが求められます。最近行われた回を少しご紹介すると、「愛について」というテーマに対して、「恋と愛は違うものなのか」、「他者の幸福を願うことが愛だとして、他者の幸福というものは本当に知り得るのだろうか」などの疑問が飛び交い、ああでもないこうでもないと言いながらみんなで悩んでおりました。日常にある当たり前について、自分の実感から考察したり他者の体験を聞いたりできることは、私にとってとても貴重な経験となっています。
 Ris哲は、例年であれば空き教室で開催したり、文化祭などに参加したりもしています。今年度は大学での開催は叶いませんが、勉強会と同様にオンラインにて開催しています。このような状況下ですが、Twitterなどの告知によって、これまで参加してくださった方々や、まだ直接会ったことのない1年生も参加してくれています。中には、オンラインの方が参加しやすい方や発言しやすい方などもいて、哲学カフェの新たな可能性を感じています。

いかかでしたでしょうか。これを読んでいる学部生の皆さんも、せっかく大学という高度に専門的な場に所属しているのですから、ぜひ自分が充実感を得られる場所を見つけてほしいなあと思います。また、これから入学したいと考えている皆さんも、本学の哲学科ではコロナ渦という状況にめげず、仲間どうしで切磋琢磨しようという場がたくさんありますので、ぜひ受験勉強を頑張っていただき、充実した大学生活を迎えて欲しいなと願っております。立正大学文学部哲学科で、ともに楽しい日々を過ごしましょう。



「昨年度のRis哲の開催風景です。」

「今年度のRis哲の開催風景です。オンラインでMicrosoft Teamsを使って対話しています」

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