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― 34 ―講 義 コ ー ド 11B5120702 授業形態 演習科 目 名 基礎演習4B履修前提条件日本で安楽死法を制定することの是非が論じられることにより、命をめぐる倫理が問われるようになった。安楽死,尊厳死,脳死,ホスピス,そして動物の死―。「死」が見えにくく,複雑になった現代の,新しい死生学(タナトロジー)を学び、現代日本野生命倫理の問題を考える。生命倫理の問題を読み解き、グループで議論する力をつけることを目標とする。グループの構成員が、毎回順番に、司会・記録・等の役割を担い、討論することにより、哲学的問題を共に探求する方法をとる。全体で討論したり、共同で現実的な問題について考えたりする機会も設ける。事前学習として、次週扱う教科書の箇所を予め読み、ポイントをまとめて問題点をあげる。これを「予習シート」に記入し授業に持参し、グループ討議を行う。「予習シート」は提出するので、電子データあるいは自筆ノートで考察内容を保存して、それをもとに、レポートを作成する。全体で60時間以上行うこと。【第 1 回】ガイダンス【第 2 回】第1章 死生学とは何かン1 死ぬことを忘れるな/ン2 ホスピスの普及と死生学/ン3 第一人称の死/ン4 私たちの生―意識現象/ン5 魂について【第 3 回】第2章 安楽死をめぐる倫理問題ン1 森鴎外『高瀬舟』―「慈悲殺」は罪か/ン2 山内事件―安楽死か嘱託殺人か/ン3 東海大学付属病院事件―「患者の意思表明」はあったのか/ン4 自発的安楽死と反自発的安楽死/ン5 非自発的安楽死/ン6 積極的安楽死と消極的安楽死―「死なせ方」の違い/ン7 自殺について/ン8 ヴィクトール・フランクル『夜と霧』―「苦しむことにも意味がある」/ン9 安楽死の二要件―安楽死が許される理由【第 4 回】第3章 尊厳死という選択ン1 カレン・クインラン事件/ン2 日本尊厳死協会の「リビング・ウィル」/ン3 看取り―無益な延命措置を始めないン4 積極的安楽死―医師幇助自殺【第 5 回】第4章 脳死は人の死か―「新しい死の基準」の出現ン1 ハーバード大学特別委員会/ン2 心臓死―死の「古い」判定基準/ン3 脳死の意味―人格の消滅/ン4 有機体統合体説―統合性が失われたときに人は死ぬ?/ン5 臓器移植―死の判定基準の変更との関係/ン6 和田心臓移植事件/ン7 臨時脳死及び臓器移植調査会―臓器移植法の成立へ/ン8 臓器の移植に関する法律(一九九七年)―自己決定権の重視ン9 移植用臓器の需要と供給―臓器が足りない/ン10 改正臓器移植法(二〇〇九年)/ン11 オプトイン(Opt-in)方式とオプトアウト(Opt-out)方式ン12 最後に―考えるべき問い【第 6 回】第5章 ホスピスの現在とこれから―死の苦しみを和らげるためにン1 現今の状況/ン2 死に場所―日常から消えた死/ン3 延命主義―死は医療の敗北?/ン4 生活の質―「長さ」から「質」へ/ン5 四つの痛み/ン6 全人的な痛み/ン7 全人的な世話/ン8 在宅ホスピス―自宅という場所のもつ力/ン9 ホスピスの普遍化―ホスピス的な視点とは何か/ン10 死の受容過程―ロスの五段階説【第 7 回】第6章 私たちの命が置かれた状況ン1 芥川龍之介『河童』-「僕は生まれたくはありません」/ン2 生まれてしまっている以上、死なねばならない/ン3 自分ではどうにもできないこと/ン4 自分で自由にできること/ン5 人生の指針-伝統宗教にみるヒント【第 8 回】第7章 何のために生きるのか―「よい人生」とは何だろうン1 手段的行為と価値的行為/ン2 よく生きる―幸福/ン3 幸福の四つの構成要素/ン4 本当の幸福【第 9 回】第8章 幸福とは何か(その1)―自己実現か?欲求の実現か?ン1 自己実現―自分の可能性を開花させる喜び/ン2 アリストテレス―人間の能力とは何か/ン3 ヌスバウム―一〇の潜在能力/ン4 人間開発指数―経済以外の幸福を測る/ン5 相対的貧困【第10回】第8章 幸福とは何か(その1)―自己実現か?欲求の実現か?ン6 快楽説―功利性の原理/ン7 快楽計算―快楽の量は測れるか?/ン8 限界効用逓減の法則―快楽はだんだん減っていく/ン9 経験機械―にせものの快楽?/ン10 欲求実現説/ン11 利他的な行為―弱く小さな快楽/ン12 あらゆる欲求の実現が幸福か―「愚かな欲求」について【第11回】第9章 幸福とは何か(その2)―そして私たちはどう生きるべきかン1 真・善・美/ン2 自己実現/ン3 その他―価値的行為および幸福の四つの構成要素/ン4 好ましくない欲求―他人の行為についての欲求/ン5 いかに生きるか【第12回】第10章 動物のこと―最後に「第三人称の死」を考えるン1 犬や猫、鳩やカラス/ン2 惻隠の情―あわれみの心/ン3 殺処分ゼロ/ン4 永遠のトレブリンカ/ン5 牛豚鶏の大量虐殺/ン6 動物実験―3 R の原則/ン7 3 R の原則を肉食に適用する/ン8 アメリカ栄養士会の立場―菜食についての見解/ン9 肉食の合理化/ン10 日本人の歴史/ン11 第三人称の死【第13回】レポート構想の検討ンン注 : 授業の進行は受講生の興味関心に適宜対応するので、予定を変更する可能性もある。ン著者をゲスト講師に招く講義を計画している。授 業 の 目 的到 達 目 標授業外学修内容 ・授業外学修時間数授 業 計 画成績評価の方法 予習シート 30% 討論への参加 20% レポート 50%課題に対するフィードバックは次週授業内冒頭にて行う。レポートのフィードバックは OpenLMS 等にて行う。教 科 書 『ベジタリアン哲学者の死生学入門』浅野幸治(ナカニシヤ出版)2025フィードバックの内容『メタバイオエシックスの構築へ』小松美彦 香川知晶(NTT 出版)2010、『ケアの社会倫理学』川本隆史編(有斐閣)2005、『宗教と生命倫理』小松美彦 土井健司(ナカニシヤ出版)2005、『生権力の歴史-脳死・尊厳死・人間の尊厳をめぐって』小松美彦(青土社)2012指 定 図 書参 考 書事前学習を前提に授業を進めます。事前に教科書を読み、ポイントと問題点を把握しておかないと、有意義な討論はできません。前回の考察をふりかえる事後学習、そして次回の事前学習をする習慣を身につけましょう。本授業に関する質問・相談は、下記オフィスアワーにて受付けます。木曜2限  研究室(2号館12階1202室)事前にメール等で予約すること。都合が合えば、上記以外の時間も可。毎時間の講読章に対する発表を2名程度行い、それに対する、挙手による意見共有を行ない、教員がコメントする。後半は、グループ・ディスカッションを3名ないし4名で行い、議論内容をグループごとに発表し、意見交換する。学期末レポート構想を各自が発表し、意見交換する。教科書の著者を招いてコメントしてもらう。教員からのお知らせオフィスアワーアクティブ・ラーニングの内容実践的な教育内容そ の 他抽 選 の 有 無 なし備 考第2期      担   当   教   員         開   講   期  田坂 さつき

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