鈴木大拙の『日本的霊性』と関連論考を講読しながら、日本思想の流れを主に宗教的世界観に焦点を当てて概観することで、日本思想の特殊性と普遍性を検討する。ただし一方的に教員の話を聞けば良い授業は展開しない。それでは、思想家たちの言葉も、その内容も、いつまでも他人事である。この授業は、日本思想の流れを学びつつ、そこで一体なぜそのように考えられたのか、その想いをみつめ、なによりも自分自身で自分なりの思考を紡いでいくための授業である。そのため、受講者全員、毎回、課題にもとづく小レポートを提出してもらう。また授業の中ではグループワークを随時取り入れて、各自は自分の提出課題の内容を紹介したうえで討論する。講読箇所の事前学習と毎回提出の小レポートの作成によって、授業外に計60時間以上の学修を行うこと。【第1回】ガイダンス【第2回】日本的霊性とは【第3回】古代の情的思想(一)【第4回】古代の情的思想(二)【第5回】平安時代の情的思想【第6回】鎌倉新仏教における日本的霊性の自覚とその思想(一)【第7回】鎌倉新仏教における日本的霊性の自覚とその思想(二)【第8回】鎌倉新仏教における日本的霊性の自覚とその思想(三)【第9回】鎌倉新仏教における日本的霊性の自覚とその思想(まとめ)【第10回】近世における日本的霊性の自覚とその思想(一)【第11回】近世における日本的霊性の自覚とその思想(二)【第12回】近世における日本的霊性の自覚とその思想(三)【第13回】まとめンン上記は予定であり、実際の講読と議論の内容・進度および受講者の希望に応じて変更がありうる。また関連領域に造詣の深いゲスト講師を招聘することがありうる。毎回全員提出の小レポートとそれを基にした討論への取り組み姿勢(65%)、期末レポート(35%)とをもとにした総合評価。ただし期末レポートを提出しないと原則として単位は取得できない。詳しくは初回授業時に告知するので、かならず出席すること。なお授業の進め方について、シラバスの「教員からのお知らせ」の項目をよく読んで理解しておくこと。めるオフィスアワーでも受付ける。受講者は全員、毎回小レポートを事前に作成して授業に臨むことになる。また随時グループワークを行う対面授業である。哲学科の学生にせよ他学科・専攻コースの学生にせよ積極的な関心を持っていないと履修が困難であることも予想される。これらの点をよく理解して受講されたい。抽 選 の 有 無あり備考板橋 勇仁第1期講義コード11B5126601授業形態講義科目名日本思想史1履修前提条件授業の目的到達目標日本思想の特殊性と普遍性を提示できる授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法フィードバックの内容教科書『日本的霊性 完全版』鈴木大拙(角川ソフィア文庫)指定図書参考書教員からのお知らせ受講者全員に、毎回小レポートを書いてきてもらう。そのレポートを提出した者のみ、その回出席とみなす。受講条件について詳しく説明するので、初回の授業に必ず出席すること。シラバスの「その他」の項目もよく読んでから履修すること。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業時間後、次の授業に支障のない範囲で教室内にて対応する。なお適宜、学部学科にて定アクティブ・ラーニングの内容実践的な教育内容その他 担 当 教 員 開 講 期 ― 66 ―
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