letters_2025_02
64/420

― 54 ―思想界では近年一段と脚光を浴びる一方で、一般には時代遅れのイメージが付きまとうアリストテレス。本書はこの懸隔に架橋すべく、彼が創出した〈探究と知の方法〉を示したうえで、人間、社会、自然を貫く議論の全体像と核心を明らかにする。現代人の疑問や違和感に向き合いながら、「いまを生きる哲学者」としての姿を描き出す入門書を講読し、アリストテレスの哲学について学ぶ。アリストテレスの哲学について説明することができる。各章の論点を整理して、考察を加えることができる。他の履修生の考察について私見を述べることができる。グループで議論するテーマを考えることができる。学期末レポートで、プラトン理想国について論評し考察を加えることができる。教科書を読んで、個人シートにキーワードを抜書きして、議論構成を分析して、考察を書く。1回3時間程度の予習時間が必要とされる。レポートはこれらにさらに考察を加えて執筆するので、1週間程度は要する。【第1回】授業ガイダンス【第2回】1 アリストテレスはほんとうに重要なのか-知的探究の行程=方法【第3回】2 なぜ倫理学は月並みなのか-幸福・徳・共同体【第4回】3 現代自然科学で十分ではないのか-自然を理解するための知【第5回】4 なぜ「心」ではなく「魂」なのか-生きることを基本に考える【第6回】5 なぜ形而上学という知が必要なのか-「ある」ことの探究(1)【第7回】5 なぜ形而上学という知が必要なのか-「ある」ことの探究(2)【第8回】6 継承・否定・回帰-その後のアリストテレス(1)【第9回】レポート構想検討1【第10回】レポート構想検討2【第11回】レポート構想検討3【第12回】レポート構想検討4【第13回】レポート構想検討5ンンどこかの回に、著者中畑正志先生をゲストに迎える予定である。スアワーまたはTeamsの面談クラスで行うが、事前に予約をとることc。『形而上学(アリストテレス)上』アリストテレス(岩波書店)1959、『形而上学〈下〉(岩波文庫青604-4)』アリストテレス(岩波書店)1964、『ニコマコス倫理学(上)(光文社古典新訳文庫)』アリストテレス(光文社)2015、『ニコマコス倫理学(下)(古典新訳文庫)』アリストテレス(光文社)2016、『政治学(上)(光文社古典新訳文庫K-Bア2-4)』アリストテレス(光文社)2023、『政治学(下)(光文社古典新訳文庫K-Bア2-5)』アリストテレス(光文社)2023、『アリストテレス心とは何か(講談社学術文庫1363)』アリストテレス(講談社)1999せん。本授業に関する質問・相談は、下記オフィスアワーにて受付けます。木曜2限 研究室(2号館12階1202室)事前にメー等で予約すること。都合が合えば、上記以外の時間も可。抽 選 の 有 無なし備考田坂 さつき第1期講義コード11B5123001授業形態演習科目名哲学演習15履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法本授業は、発表20% 討論20% レポート60%で評価する。フィードバックの内容課題に対するフィードバックは次週授業内にて行う。OpenLMS等での質問に応答する。個人的な質問への対応は、オフィ教科書『アリストテレスの哲学』中畑正志(岩波新書)2023指定図書参考書教員からのお知らせ毎回必ずテキストを事前に読んで、議論構成の分析までやって課題を提出すること。そうでないと、授業について来られまオフィスアワーアクティブ・ラーニングの内容発表とグループ討議、レポート作成前のレポート構想シートの提出、発表、修正、再提出、レポート作成実践的な教育内容その他   担 当 教 員    開 講 期 

元のページ  ../index.html#64

このブックを見る