講義コード11B8131601授業形態講義科目名仏教文学史2履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法試験もしくはレポート70%、授業への取り組み姿勢(質疑応答・課題提出など)30%で評価する。フィードバックの内容講義内容に対する質問や意見を所定の用紙(出席カード兼リアクションペーパー)に記入し、それに対する回答を翌週の講教科書なし指定図書なし参考書『日本往生極楽記 続本朝往生伝』小峯和明 大曾根章介(岩波書店)2024年教員からのお知らせ教科書は使用せず、適宜配布するプリントを用いて講義を進める。そのため、毎回出席することが重要。講義内容を暗記すオフィスアワー本講義に関する質問や意見には、毎回の講義終了後に提出する質問・意見カード(出席カード兼リアクションペーパー)にアクティブ・ラーニングの内容教員からのフィードバックによる振り返り。実践的な教育内容その他 担 当 教 員 開 講 期 ― 322 ―時代の思潮や作者・編者の宗教思想から古典文学諸作品の成立を考える。主に、歴史や宗教の一大変革期であった中古~中世に成立した思想性豊かな作品に焦点をあてて講義を進める。末法濁世の認識の下、日々に湧出する迷妄に苦しみながらも自己の存在を凝視し、自己のあるべき姿を模索し続けた人々の「生」を追及する姿を作品中に探ってみたい。この講義を受講することにより、古典文学諸作品の成立に仏教思想が深く関わっていた事実を知ることができる。仏教思想が反映した作品を読解することで、人間の「生」のあり方や本質を考えることができる。講義では、主に古典文学作品を扱うが、絵画資料などの使用により、現代に通じる日本の宗教文化も知ることができる。現代人が、いわゆる「文学」と認識している作品の成立に宗教思想がどのように影響・反映しているかを講義するため、思想的側面から作品の成立を考えてみようとする姿勢が必要。仏教思想史や仏教文学関連の書物を読んでおくと講義がより理解しやすくなる。配布資料の予習20時間を含め、60時間の学修を行うこと。【第1回】「無常」と「無常観」その①(「仏教文学史」を学ぶために)【第2回】「無常」と「無常観」その②(『平家物語』の構想と無常偈)【第3回】『往生要集』の構想と末法思想(作品の成立と時代思想)【第4回】『往生要集』に描かれた六道【第5回】『往生要集』に描かれた地獄と極楽 その①【第6回】『往生要集』に描かれた地獄と極楽 その②【第7回】『往生要集』に描かれた地獄と極楽 その③【第8回】極楽往生を願う者たち『日本往生極楽記』と往生伝その①【第9回】極楽往生を願う者たち『日本往生極楽記』と往生伝その②【第10回】極楽往生を願う者たち『今昔物語集』その①【第11回】極楽往生を願う者たち『今昔物語集』その②【第12回】中世の仏教説話集を読む【第13回】一切衆生の救済を目指して-説話から仮名法語へ義にて行う。試験前には、事前に課題を提示し、調べ方や書き方の指導を行う。るのではなく、作品の正確な読解にもとづく疑問や問題意識をもってもらいたい。もとづき、翌週の講義時間内・時間外に教室で対応する。抽 選 の 有 無あり備考谷山 俊英第1期
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