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― 314 ―詩表現は自由で過激なものだ。詩を読むと、感情がゆさぶられたり、何かを思い出したり、通常ではありえないような表現に驚き、愉快になり、やがて自分でも書いてみたくなったりする。今期においても、詩を読み書くことを徹底して行う。詩の面白さを各自、創造・発見したい。本授業はそのための支援を行う。1 詩の面白さを味わう。2 言語表現の難しさと喜びを、詩の読み書きを通して経験する。3 ものを見る独自の目と批評精神を育てる。4「詩」という概念を、学びの場ばかりでなく、日常のあらゆる場面に関係づけながら、生きる力に変換していく。授業外学習時間は無制限としたいが、目安として60時間。自己表現やアウトプットは本授業の主なる目的ではない。詩を学ぶ者には、むしろ遠回りに見えるような、幅の広い読書をすすめたい。【第1回】ガイダンス-今後の授業の進め方・詩の提出方法。【第2回】詩についての概論:古典から現代までの、日本語で書かれてきた、さまざまな詩を知り、作品を読み解く。【第3回】詩の形式と内容:詩をその形式と内容から分析してみよう。リズム・響き・改行・連・空白・意味と無意味につ【第4回】詩の批評会(1):提出された作品をめぐっての批評会(テーマ「変化するものをとらえる術-身の回りの自然」)【第5回】近代の詩人の詩を読んでみよう。【第6回】近・現代詩人の作品を読んでみよう。【第7回】詩の批評会(2):提出された作品をめぐっての批評会(テーマ「静物をどう書くか。具体的ということ」)【第8回】翻訳詩の面白さ。言葉のはざまを歩く。【第9回】詩の現在。「現代詩手帖」に掲載された作品を読んでみよう。【第10回】詩についての論考。詩とは何か。萩原朔太郎『詩の原理』をめぐって。【第11回】詩の批評会(3):提出された全作品をめぐっての批評会(テーマ「特に設けない。自由)【第12回】詩の批評会(3の続き)【第13回】研究発表「わたしの一編」これまで書かれてきた詩の作品のなかから、各自、一編を選び、短いスピーチを行う。成績評価の方法提出作品の優劣は問わない。実作の提出において意欲的だったか(50%)、出席を前提に、授業中の態度、発言、他者作品へフィードバックの内容リアクションペーパーでの質問や共有しておきたい事項については、翌週の授業内で行います。この他、課題作品に対する教科書指定図書参考書の批評など、授業に積極的に取り組んだか(50%)。フィードバックは、OpenLMSを通して行う予定です。詩を読むことを書くことにも還流し、詩と楽しくつきあってください。詩を書くことには恥ずかしさもありますが、書く経験を重ねることで、自分自身が変わっていきます。教室は実験室。勇気をもって表現してください。詩を書くことに失敗はありません。なお、参考書などは随時、授業内で紹介していきます。いて、参考作品をもとに読み解く。抽 選 の 有 無あり備考小池 昌代第2期講義コード11B8125101授業形態講義科目名創作と研究3履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画教員からのお知らせオフィスアワー授業に関する質問は、授業の前後で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容口頭発表やグループディスカッションを行う予定です。実践的な教育内容その他   担 当 教 員    開 講 期 

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