― 306 ―日本文学には古代より〈日記文学〉と呼ばれるジャンルがあります。それはどのような人が、どのような環境で、どのような目的で書いていたのでしょうか。現代でも、ネット上には日記的な文章があふれています。古代・中世の日記は、現代の日記とどこがつながっていて、どこが違うのでしょうか。この講義は「日記」という窓から古代・中世の人々の生活や思考様式を覗き見て、あれこれ思索することを目的とします。古典作品読解の基礎的な知識を獲得する。複数の資料を付き合わせて考察し、自らの考えを文章化できる。論理的な思考方法を身につける。この科目では、60時間以上の授業外学修を行うことを求めます。次の時間に用いる資料を事前に配布しますので、読んでから授業に臨んでください。【第1回】古代・中世文学史概説【第2回】日記文学の始まり-『土佐日記』【第3回】王朝時代の女性の日記-『蜻蛉日記』【第4回】王朝時代女性の日記-『和泉式部日記』(1)【第5回】王朝時代の女性の日記-『和泉式部日記』(2)【第6回】王朝時代の女性の日記-『紫式部日記』【第7回】王朝時代の男性の日記-『小右記』と『御堂関白記』【第8回】中世の宮廷女房の日記-『たまきはる』【第9回】新古今時代の歌人の日記-『明月記』と『家長日記』(1)【第10回】新古今時代の歌人の日記-『明月記』と『家長日記』(2)【第11回】中世の宮廷女房の日記-『弁内侍日記』【第12回】中世の宮廷女房の日記-『とはずがたり』【第13回】総括期末レポート 60%けます(利用方法はポータルサイト、ライブラリ内のマニュアルを参照)。抽 選 の 有 無なし備考渡邉 裕美子第2期講義コード11B8122801授業形態講義科目名日本文学特講2履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法平常点 40%(授業課題や中間レポートで総合的に判断します)フィードバックの内容授業課題や中間レポートについては、次の授業でいくつか取り上げて講評を行います。教科書指定図書参考書教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。また、LMSのメッセージ機能でも受付アクティブ・ラーニングの内容意見共有、能動的な授業外学習など実践的な教育内容その他 担 当 教 員 開 講 期
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