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『枕草子』は中学・高校の教科書にも載っており、誰もが一度は触れたことのある古典文学だと思われます。しかし、実は、日記、物語、あるいは和歌などの同時代の仮名文学と共通点を持ちつつも、どれとも異なる面をもつ、独自性の強い作品でもあります。本講義では『枕草子』の本文とじっくり向き合い、読み解いていくことで、『枕草子』に描かれている物事、価値観、表現について考察を行います。『枕草子』の本文を読むことを通して、平安時代の仮名文を読み解く力を養うことができる。『枕草子』の類聚的章段・随想的章段・日記的章段の内容について理解することができる。平安時代の歴史・社会について知識を身に付けることができる。古典作品のさまざまな形での享受の様相について知ることができる。合計60時間の学修をおこなうこと。授業で用いる資料を確認し、疑問点をまとめて授業に臨んでください(30時間)。授業では作品本文の資料や参考資料等の紹介も行います。後日の授業にてあらためて言及・問題提起を行いますので、これらの資料を各自で整理し読み返しをしてください(30時間)。【第1回】ガイダンス【第2回】『枕草子』内容概説【第3回】『枕草子』の成立と背景【第4回】「~もの」の段・「~は」の段を読む【第5回】季節に関する随想・人事に関する随想を読む【第6回】中関白家の栄華(1)「関白殿、二月二十一日に」【第7回】中関白家の栄華(2)「大納言殿まゐりたまひて」【第8回】男性貴族との交流(1)「故殿の御ために、月ごとの十日」【第9回】男性貴族との交流(2)「頭弁の、職にまゐりたまひて」【第10回】男性貴族との交流(3)「二月つごもりごろに」【第11回】女房という役割(1)「内侍」に関する記述を中心に【第12回】女房という役割(2)『枕草子』に描かれる女性達【第13回】全体のまとめン※スケジュールは目安です。受講者数・受講者の理解度・進度等により若干の調整を行う可能性があります。※授業の学習効果・理解度を深めるために原則毎回行う予定です。します。抽 選 の 有 無なし備考山中 悠希第2期― 304 ―講義コード11B8122501授業形態講義科目名日本文学講読5履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法質問の提出等の授業への取り組み(50%)、理解度確認テスト(50%)フィードバックの内容質問の回答を原則毎時、課題へのフィードバックをその都度行います。教科書指定図書参考書教員からのお知らせテキストは資料(ファイル)を配布します。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。メール対応については授業内にて指示アクティブ・ラーニングの内容意見共有、能動的な授業外学習、教員からのフィードバックによる振り返り実践的な教育内容その他   担 当 教 員    開 講 期 

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