letters_2025_02
312/420

― 302 ―平安仮名散文を対象に、その特性や課題について理解を深めることを目的とします。近年の論点の中から重要と思われるテーマを選び、『伊勢物語』『源氏物語』『紫式部日記』『枕草子』『更級日記』等を横断的に読解しつつ学びます。適宜学術論文も紹介します。平安文学を専門的に学びたい人、日本のことば・文章表現の特性や歴史に関心を抱いている人などが、個々の興味に引きつけながら考えられるようなテーマをとりあげます。平安仮名文学の特性とその成立背景について理解することができる。テーマの理解や学術論文の読解を通して、専門的な知識を修得することができる。平安仮名文学を適切に読解する力を身に付けることができる。合計60時間の学修をおこなうこと。授業で用いる資料を確認し、疑問点をまとめて授業に臨んでください(30時間)。授業では作品本文の資料や参考資料等の紹介も行います。後日の授業にてあらためて言及・問題提起を行いますので、これらの資料を各自で整理し読み返しをしてください(30時間)。【第1回】講義の内容、学習の進め方、【第2回】平安仮名文学の歴史【第3回】平安文学の創作圏をめぐる議論(1)【第4回】平安文学の創作圏をめぐる議論(2)【第5回】平安文学にみられる虚構性【第6回】平安文学の成立と作者(1)【第7回】平安文学の成立と作者(2)ンンスケジュールは予定です。受講人数や受講者の興味関心に即して適宜変更することがあります。※学習効果・理解度を深めるために原則毎回設定します。します。『大学生のための文学トレーニング 【現代編】』(三省堂)をテキストにして、批評理論を【応用】しながら読解をしていきます。この本は、作品の本文が載っている「テキスト」と、読解を確認するための書き込み式「トレーニングシート」の2分冊になっています。こちらが課題作品の解説をしたあと、皆さんには「トレーニングシート」を作成してもらい、次の授業で総評していきます。「トレーニングシート」の作成は、問いの立て方の学修にもなります。そのとき、先行研究の論考もいくつか読んでいきますが、その批判的読解が授業の中心になります。指定された作品を事前に読むことと、また学習後のトレーニングシートの整理に、計60時間以上の学修を行うこと。【第1回】導入(宮澤賢治の童話)【第2回】島尾敏雄「夢の中での日常」夢と文学 -導入-【第3回】- 解釈と鑑賞 -①【第4回】- 解釈と鑑賞 -②【第5回】三島由起夫「卒塔婆小町」言葉を指示する言葉【第6回】- 解釈と鑑賞 -①【第7回】- 解釈と鑑賞 -② 朗読劇ンン※ 扱う教材によっては、回数が変わる場合があります。ないときは、評価の対象としない場合がある。『宮澤賢治イーハトヴ学事典』天沢退二郎/金子 務/鈴木貞美編(弘文堂)2010、『島尾敏雄事典』島尾ミホ/志村有弘編(勉誠出版)2000、『三島由紀夫事典』松本徹/井上隆/佐藤秀明編(勉誠出版)2000、『円地文子事典』芸術至上主義文芸学会編(鼎書房)2011受け付けます(利用方法はポータルサイト、ライブラリ内のマニュアルを参照)。抽 選 の 有 無なし備考抽 選 の 有 無なし備考【第8回】平安文学における人物描写の方法【第9回】本文をめぐる議論(1)【第10回】本文をめぐる議論(2)【第11回】平安文学における和歌・漢詩文の役割【第12回】平安文学を享受した読者たち・後世における受容【第13回】講義のまとめ【第8回】- 解釈と鑑賞 -③ 舞台映像【第9回】円地文子「黝い紫陽花」母であることの罪 -導【第10回】- 解釈と鑑賞 -①【第11回】- 解釈と鑑賞 -②【第12回】石牟礼道子「ゆき女きき書」〈他者〉を語ることの【第13回】- 解釈と鑑賞 -①山中 悠希葉名尻 竜一入-困難 -導入-第1期第1期-導入-講義コード11B8122101授業形態講義科目名日本文学講読1履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法質問の提出などの受講姿勢(50%)、理解度確認テスト(50%)フィードバックの内容質問への回答を原則毎時、課題へのフィードバックをその都度行います。教科書指定図書参考書教員からのお知らせテキストは資料(ファイル)を配布します。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。メール対応については授業内にて指示アクティブ・ラーニングの内容意見共有、能動的な授業外学習、教員からのフィードバックによる振り返り実践的な教育内容その他講義コード11B8122201授業形態講義科目名日本文学講読2履修前提条件授業の目的到達目標「テキスト」と「先行研究」と「各自の読み」を擦り合わせることで、読解をより深いものにすることができる。授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法平常点40% 課題の提出状況により総合的に評価を行う。学期末の確認レポート(60%)。ただし、出席率が3分の2にみたフィードバックの内容リアクションペーパーに対するフィードバックを、次の授業内で行う。教科書『大学生のための文学トレーニング 【現代編】』浅野麗/小野祥子他[編著](三省堂)2014指定図書参考書教員からのお知らせテキストとともに先行研究の論文を読み込むことが、自分で論文を書くときの、一番のガイドブックになります。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、各学部・学科にて定めるオフィスアワーにて対応します。また、LMSのメッセージ機能でもアクティブ・ラーニングの内容意見共有、能動的な授業外学習、プレゼンテーションなど実践的な教育内容その他   担 当 教 員    開 講 期    担 当 教 員    開 講 期 

元のページ  ../index.html#312

このブックを見る