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― 251 ―ドキュメンタリーはレゴブロックに似ています。作り手が「事実」というレゴをたくさん使って、その作り手の視点から「現実」を構築するからです。この「事実」の集め方(取材方法)と、「現実」の構築の仕方(編集方法)をまとめてドキュメンタリーの「形式」といいます。この授業では、実際に制作されたドキュメンタリー番組に即して、その様々な形式(作られ方)を紹介します。よくメディアリテラシーの必要性が叫ばれますが、誰もが情報発信者になれる現代、受け手や消費者としてだけでなく、送り手、作り手としてのメディアリテラシーを養うことも重要です。映像と音声を用いて現実を表現するにはどんなパターンがあり、またどんな魅力や困難があるのか、先人の経験に学びましょう。授業のなかで、教員が指定した課題について都合3回レポートを提出してもらいます。やはり授業で指示する関係資料の読み込みも含めて、計60時間以上の学修を行ってください。【第1回】ドキュメンタリーの形式を学ぶ意味【第2回】ドキュメンタリーの形式をとらえる方法【第3回】結論先行型のラジオドキュメンタリー~戦時中の録音番組から~【第4回】一期一会型のラジオドキュメンタリー~占領期の番組から①~【第5回】知見積み上げ型のラジオドキュメンタリー~占領期の番組から②~(第1回レポートの課題提示)【第6回】第1回レポートのレビューとラジオドキュメンタリーの形式まとめ【第7回】結論先行型のテレビドキュメンタリー~『日本の素顔』から①~【第8回】知見積み上げ型のテレビドキュメンタリー~『日本の素顔』から②~【第9回】一期一会型のテレビドキュメンタリー~『日本の素顔』から③~【第10回】リアリティーショーの芽生え~『日本の素顔』から④~(第2回レポートの課題提示)【第11回】知らないうちにフィクショナルな世界へ~現代の結論先行型ドキュメンtリー~【第12回】より個人的に語る~現代の知見積み上げ型ドキュメンタリー~【第13回】取材対象にカメラを委ねる~現代のドキュメンタリーの新潮流~(第3回レポートの課題提示)ドバックを行います。の中で、作り手が現実を「どう語っているか」という視点から制作実践に通じる授業を行います。抽 選 の 有 無なし備考宮田 章第2期講義コード11B7133001授業形態講義科目名情報社会特講1履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法レポート70%(第1回20%,第2回20%、第3回30%)、授業の取り組み姿勢30%フィードバックの内容レポートの中で、興味深いものを、講義の中で抜粋して紹介しコメントします。その際、書いた学生の名前は示しません。教科書指定図書参考書教員からのお知らせオフィスアワー本講義に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容授業のなかで教員からの問いかけに対する挙手や意見を求めます。また第一回、第二回のレポートに関しては授業内でフィー実践的な教育内容教員はドキュメンタリー番組の制作経験があります。その番組の中で現実が「どう語られているか」というより、その番組その他   担 当 教 員    開 講 期 

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