東アジア・東南アジア・過去の日本といった歴史的軸と地理的軸を組み合わせて、様々な「文化」現象の具体例(特に宗教・ナショナリズム・身体・医療)を取り上げて、人々の生き方の共通性・関連性・多様性・歴史性・動態性を講義する。ここでいう「文化」には、食事やあいさつや結婚の方法など、「当たり前」に思える行動や考え方を含む。「異文化」の具体例を知ることと「自文化」を柔軟に捉え直す視点を得ることを目指す。「自文化」と「異文化」を一定の基準で比較して分析することができること。授業外で60時間以上の学修を行うこと(授業中に紹介した文献・配布物を読むこと、紹介した映像資料を視聴することなど)。その際には、自分にとって奇妙・無関係に思える事例や考え方にもまずは興味をもって接すること。また、日常生活においても、文化人類学的視点をもって目の前の事柄を見つめるようにすること。【第1回】文化とは? 比較文化とは?【第2回】文化人類学の歴史【第3回】民俗宗教とシャーマニズム【第4回】ナショナリズムと文化(1)教育と宗教【第5回】ナショナリズムと文化(2)近代化と宗教【第6回】ナショナリズムと文化(3)観光と文化【第7回】食と文化【第8回】身体・医療・病気と文化(1)出産・子育てと文化【第9回】身体・医療・病気と文化(2)病いとともに生きる【第10回】身体・医療・病気と文化(4)老いと介護【第11回】身体・医療・病気と文化(5)死と葬儀・祭祀【第12回】ポピュラーカルチャーと文化、外来祝祭の諸相・季節と行事【第13回】トイレ・排泄と文化、任意のレポート発表、総括ンン受講者の関心や社会状況などに応じて順番や内容を変更する場合がある。1月上旬を提出期限とする予定である。『よくわかる文化人類学』綾部恒雄・桑山敬己〔編〕(ミネルヴァ書房)2010年、『フィールドワーク2.0』佐藤知久(風響社)2013年、『森羅万象のささやき』鈴木正崇〔編〕(風響社)2015年、『東シナ海文化圏』野村伸一(講談社)2012年、『エスノグラフィー・ガイドブック』松田素二・川田牧人〔編〕(嵯峨野書院)2002年、『アジアの出産』(勉誠出版)2009年、『宗教を生きる東南アジア』(勉誠出版)2006年、『定本想像の共同体』ベネディクト・アンダーソン(書籍工房早山)2007年、『入門講義 現代人類学の冒険』里見龍樹(平凡社)2024年、『自分のあたりまえを切り崩す文化人類学入門』箕曲在弘(大和書房)2024年教員からのお知らせ13回の「任意のレポート発表」とは、1月上旬締切予定のレポートの発表である。全員に課すわけではなく希望者のみであオフィスアワー授業に関する質問・相談は、授業終了後に教室で受け付ける。メールでも随時受け付ける。メールアドレスは、授業中の配アクティブ・ラーニングの内容意見共有、能動的な授業外学習など。実践的な教育内容その他る。布物に記す。抽 選 の 有 無あり備考濱 雄亮第2期― 247 ―講義コード11B7132601授業形態講義科目名比較文化特講1履修前提条件授業の目的到達目標東アジア・東南アジア・日本の「文化」現象の共通性・関連性・多様性・動態性を、具体例を挙げて説明できること。授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法平常点(授業時のgoogleformsにおけるコメント記述内容:65%)とレポート(35%)によって評価する。フィードバックの内容コメントの記述内容の紹介とそれへの追加の情報提示・解説を、原則的に翌授業時に行う。教科書指定図書参考書 担 当 教 員 開 講 期
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