letters_2025_02
249/420

公害・環境問題は社会学的にどのようにとらえられるのか、環境社会学の理論と技法を学ぶ。具体的な理論として「被害構造論」「受益圏・受苦圏論」「社会的ジレンマ論」「環境正義論」を学ぶ。同時に、戦後から現在に至るまでの問題群を提示し、それらは上記の理論によってどのように分析されるのか理解する。それら問題群は空間的に広がりをみせ、時間的に次世代へと影響を与えている。それらを発展的に理解する力も身につける。本講義を受けることで、社会学・環境社会学の諸理論を説明できるようになる。さらに現前する多様な公害・環境問題を自ら探し出し、それを社会学・環境社会学の理論を使いながら考察できるようになることを到達目標とする。また複数の情報源にあたるための力、すなわち調べる力を身につけることも到達目標の一つである。この科目では60時間以上の授業外学修を行うこと。各回で取り扱う公害・環境問題に関して、独自に調べてから授業にのぞむこと。さらに新聞・ネット等でみられる公害・環境問題を複数の情報源にあたることで、それらを簡潔にまとめ報告ができるようにすること。【第1回】出生年以後の公害・環境問題年表【第2回】被害構造論とは何か【第3回】被害構造論から考える(1)二つの水俣病問題【第4回】被害構造論から考える(2)二つの油症問題(食【第5回】受益圏・受苦圏とは何か【第6回】受益圏・受苦圏から考える(1)新幹線問題【第7回】受益圏・受苦圏から考える(2)エネルギー問題授業中に挙げられた事例に対して何が知りたいか、そのために何を調べたら良いか、授業内での調べ方レクチャーを通して、各自あるいはグループで調べ作業を行う。その作業結果に対するコメントを口頭ないし配布資料で提示する。試験に関しては、講評用紙をオンライン上で配布する。『実践 自分で調べる技術』上田・宮内(岩波新書)2020、『資料検索入門』市古みどり編著(慶應義塾大学出版会)2023、参考書『続・水俣まんだら』木野茂・山中由紀(緑風出版)2025、『新版 新潟水俣病問題』飯島伸子・舩橋晴俊編著(東信堂)2006、『家族の食卓』カネミ油症被害者支援センター編(野兎舎)2024教員からのお知らせ自分で関連する映像を探したり、あるいは事例をさらに詳しく調べてみてください。その事例から何を知りたいか、そのたオフィスアワーメールやteamsの個別チャット、学科掲示のオフィスアワーにて対応します。アクティブ・ラーニングの内容調べ方に関するレクチャー後に、「何を知りたいか」「何をどのように調べるか」を個人作業・グループ作業をした上で、報実践的な教育内容科学的根拠を政策に結びつける実務経験により、現場の重要性、合意形成のプロセスなどについても講義する。その他めに何を調べれば良いか、その方法論を個人作業、グループ作業等で最終的に身につけてください。告してもらい、それに対する相互のコメントをします。地域社会を多面的にとらえ、地域社会についての理解を深め、地域社会とは何か明らかにしていくことを目的とする。地域という空間や場は、単なる場所を指し示すのではなく、そこに所在する人やモノと密接にかかわっている。多様な地域社会を、社会学という枠組みで捕捉することのできる社会事象や生活文化、人間と社会の関わりなどと関連付けて、地域社会の意味を考えていく。到達目標地域社会に関するテクニカルタームを学び、それに係る現代社会、生活、社会問題への関心を持ち、人と地域社会の関わりについて自身の言葉で説明できることを目標とする。本講義履修にあたっては、地域社会に関する情報収集、情報検索が必要であり、日常的に新聞、雑誌、書籍、テレビといったメディアに接することを求めます。また身近な地域社会に関心を寄せ、地域社会で起こっている様々な社会事象を意識していただきたいと考えます。これらを踏まえ、各回テーマについてテキストの事前確認と、不明な点についてあらかじめ自身で調べた上で、講義に臨んでいただきたい。上記に資するために授業外に計60時間以上の学修を行うこととする。【第1回】科目の概要説明、地域社会についての概説【第2回】地域を考える いまなぜ地域を考えるのか【第3回】地域を考える 地域社会の系譜【第4回】地域を考える 生活と地域社会【第5回】地域をとらえる 地域社会の現実【第6回】地域をとらえる 人の移動と地域社会【第7回】地域をとらえる 地形と地域社会を利用し習熟しておくことを求めます。山漁村文化協会)2007を深めてください。該授業において展開している。品公害)抽 選 の 有 無あり備考抽 選 の 有 無あり備考【第8回】社会的ジレンマ論とは何か【第9回】社会的ジレンマ論から考える(1)廃棄物問題【第10回】社会的ジレンマ論から考える(2)化学物質過敏【第11回】環境正義を考える(1)これまでの事例から【第12回】環境正義を考える(2)取り扱えなかった事例か【第13回】まとめ【第8回】地域をとらえる 地域社会と経済【第9回】地域をとりもどす 地域社会と福祉【第10回】地域をとりもどす 地域社会と学校【第11回】地域をとりもどす 地域社会と芸術【第12回】地域をとりもどす 地域社会と大学【第13回】地域をとりもどす 地域社会と諸問題および総括ら堀田 恭子症(香害ほか)野呂 一仁第1期第1期講義コード11B7130801授業形態講義科目名環境社会学1履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法授業への取り組み姿勢(15%)、調べ方への取り組み(25%)、試験(60%)フィードバックの内容教科書指定図書講義コード11B7130901授業形態講義科目名地域社会学1履修前提条件授業の目的授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法期末試験50%、都度レポート等講義への取り組み姿勢50%フィードバックの内容提出されたレポート等のフィードバックを学内ネットワーク機器を使い行う。機器の操作方法については、情報基盤センター教科書『地域学入門:「つながり」をとりもどす』柳原邦光[ほか]編著(ミネルヴァ書房)2011指定図書『むらの社会を研究する』日本村落研究学会編(農山漁村文化協会)2007、『むらの資源を研究する』日本村落研究学会編(農参考書教員からのお知らせほとんどすべての人の周りには地域社会が存在します。身近な存在である地域社会について関心を寄せ、地域社会への理解オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。アクティブ・ラーニングの内容意見共有、能動的な授業外学習実践的な教育内容その他地域の行政、教育、メディアに係る各種委員会に参画し、そこで得た知見を踏まえ現実社会と社会学の接合のありようを当   担 当 教 員    開 講 期    担 当 教 員    開 講 期 ― 239 ―

元のページ  ../index.html#249

このブックを見る