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― 179 ―本演習では、前半はマイノリティを通して日本人の特徴を探ります。数としての少数者、社会的弱者、精神的なマイノリティなど社会の中での「小さな声」を扱った文献読解や調査を通して、日本人の特徴を捉えます。ここでの報告、議論を通して社会学的な思考方法や研究方法、論文の書き方などを学びます。後半はゼミ生の興味関心に基づいた個人研究です。私の主たる関心は「宗教」ですが、ゼミではこれに全く限定しません。例えば今までのゼミ生は若者・マイノリティ・アニメ・漫画・アイドル・こころ・人間関係・差別・いじめ・自殺・LGBT・精神疾患などを対象に、学生自身が知りたいことや自身の悩みや苦しみを社会学的に研究しました。多くのゼミ生がこの個人研究をベースに4年の卒論にします。私は皆さんの個人研究を「より良い」ものにするために、サポートやアドバイスをします(多くの学生が「社会学は社会問題を研究しなければならない」と思っているかもしれませんが、社会学は決してそれだけを研究しているわけではありません。まずは社会問題を意識せず、知りたいことや興味があること困っていることなどを徹底的に知ろう!を合言葉にやりましょう)。本演習の到達目標は、以下の6点と考えています。(1)社会の精神性や精神構造を社会学的に分析する方法を理解し、その方法で分析できるようにすること。(2)積極的に他者と議論すること。(3)自分自身で研究対象を選定し、「明らかにすべき」課題を設定すること。(4)研究対象に関する適切な文献資料を収集し、整理・検討をすること。(5)「明らかにすべき」課題に関して「社会学的なものの見方」で分析すること。(6)分析した結果をレポートやレジュメとしてまとめ、報告すること。前期(社会学専門演習1E)は、グループごとにテキストや論文についてレジュメを作成し、報告をしてもらうのと同時に各グループが選定した対象にもとづいた事例の分析を行ないます。もちろん報告者以外の受講者もテキスト・論文・レジュメの精読が必要です。したがって報告者以外の受講者には、毎回必ず質問・疑問・コメントを記したペーパーを提出してもらいます。以上の点について60時間以上の授業外学修を行なってください。【第1回】ガイダンス、自己紹介、グループ分け【第2回】対象(論文)の選定、レジュメの作成方法等【第3回】文献精読・グループ研究報告1【第4回】文献精読・グループ研究報告2【第5回】文献精読・グループ研究報告3【第6回】文献精読・グループ研究報告4【第7回】文献精読・グループ研究報告5【第8回】文献精読・グループ研究報告6【第9回】文献精読・グループ研究報告7【第10回】文献精読・グループ研究報告8【第11回】文献精読・グループ研究報告9【第12回】文献精読・グループ研究報告10【第13回】前期まとめ、グループ研究論文・夏季レポート(個人研究)についてン※尚、上記「計画」はあくまでも予定ですので、変更の可能性があります。みですので、注意してください。しては添削したのちに、返却する。履修者と相談の上、演習の内容によっては実習・フィールドワークを行なう場合もあります。抽 選 の 有 無なし備考武井 順介第1期講義コード11B7110405授業形態演習科目名社会学専門演習1E履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法授業への取組み50%、レポート50% ただし、成績評価の対象は、授業を行なった回数の3分の2以上の出席がある学生のフィードバックの内容グループ研究・個人研究ともに、提出されたレジュメに対しては内容に関する指摘を授業において口頭で行ない、論文に対教科書指定図書参考書『社会学研究ガイドブック〈改訂版〉』立正大学文学部社会学科編(立正大学文学部社会学科)2012、『質的調査ガイドブック』立正大学文学部社会学科編(立正大学文学部社会学科)2008演習は受講者の主体的・積極的な参加が必要です。教員に「教わる」ことを意識して演習に参加しても得られることは少ないです。自分で「見つける」ことを意識して参加することによって、はじめて色々と得るものがありますので、教室で一日口を開かない(発言しない)ということがないようにしてください。また遅刻・欠席は厳禁です。本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。また、時間があれば授業終了後にも受け付けます。オフィスアワーや授業終了後では都合が悪い学生は、MicrosoftTeamsのチャットにて問い合わせ予約をとってください。教員からのお知らせオフィスアワーアクティブ・ラーニングの内容ディスカッション、グループワーク、プレゼンテーション実践的な教育内容その他   担 当 教 員    開 講 期 

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