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― 169 ―民俗学は日常生活のなかで繰り返し伝承されてきた習慣や行為を対象に、日本の伝統文化や生活文化を解明する学問として発達してきた。この授業では、「民俗学1」の理論的な学修を踏まえて、個別の民俗事象とその調査・研究方法を交えて説明する。また、現代社会における民俗の「文化的な意味、社会的な役割」を捉える視点を解説する。①身近な慣習や行為が民俗事象として研究対象になることに注目することができる。②対象に応じた調査方法を理解し、調査内容をまとめることができる。③日本の生活や社会において民俗のもつ文化的意味や社会的役割を個々の場面で説明できる。各回のテーマに関連する内容について、毎回インターネットや参考図書などで予習復習を行うこととし、課せられた課題レポートなどの提出物の作成・準備と合わせ、授業外で計60時間以上の学修を行うこと。【第1回】ガイダンス 生活のなかの民俗事象【第2回】民俗信仰の諸相(1)稲荷信仰【第3回】民俗信仰の諸相(2)人々のさまざまな願い①【第4回】民俗信仰の諸相(3)人々のさまざまな願い②【第5回】民俗信仰の諸相(4)願掛けとパワースポット【第6回】年中行事(1)暦の構造と季節感【第7回】年中行事(2)春の行事『柳田国男全集』(ちくま書房)1997、『暮らしの中の民俗学 全3巻』新谷尚紀・波平恵美子ほか編(吉川弘文館)2003、『都市の暮らしの民俗学 全3巻』新谷尚紀・岩本通弥編(吉川弘文館)2006、『はじめて学ぶ民俗学』市川秀之ほか編(ミネルヴァ書房)2015、『知って役立つ民俗学』福田アジオ責任編集(ミネルヴァ書房)2015特定の教科書は使用せず、毎回資料を提示する。授業の進捗状況や理解度などで、授業計画の順番が変わる可能性がある。前期開講の「民俗学1」にて民俗学の基礎的な概説を行うので、「民俗学1」の履修後に本科目を履修することを強く勧める。意見を共有し、解説や補足を交えて前回の授業を振り返る。①中世の古文書のうち、武家様文書(下文、下知状、御教書など)と、上申文書(請文、起請文、軍忠状など)について学修する。②古文書から何を読み取ることができるのか、読解の方法を学ぶ。③「くずし字」の読解を試みる。①武家文書と上申文書について、その様式を理解できるようになる。②古文書から様々な情報を読み取ることができるようになる。③基礎的な「くずし字」が読めるようになる。古文書が掲載されている図書を読んだり、博物館の展示を見に行くなど、「くずし字」を読む機会を積極的に持つなどして、60時間以上の授業外学修を行うこと。ンこの科目は、ン①担当教員による講義ン②古文書の読解実習(くずし字を実際に読んでみる)ン③受講生による古文書についての調査報告ンからなります。ンまた、適宜、課題(史料の読解)を出すので、翌週までに取り組んでくること。【第1回】ガイダンス、「くずし字」辞典について【第2回】武家様文書(1)【第3回】武家様文書(2)【第4回】武家様文書(3)【第5回】古文書読解実習〈1〉【第6回】古文書読解実習〈2〉【第7回】古文書読解実習〈3〉②適切な調査報告ができたか(50%)…報告は必須条件とする文館)2015毎回、資料プリントを配布する。絵馬の歴史と人々の願い板絵に託す願い抽 選 の 有 無あり備考備考【第8回】年中行事(3)夏の行事【第9回】年中行事(4)秋の行事【第10回】年中行事(5)節分とは何か【第11回】民俗調査の方法【第12回】民具調査の方法【第13回】授業の総括【第8回】中世の上申文書(1)【第9回】中世の上申文書(2)【第10回】古文書読解実習〈4〉【第11回】古文書読解実習〈5〉【第12回】古文書についての調査報告(1)【第13回】古文書についての調査報告(2)加藤 紫識齊藤 研一第2期第1期講義コード11B6138601授業形態講義科目名民俗学2履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法期末試験50%、授業内提出物(レポートおよびリアクションペーパーの内容)50%で評価する。フィードバックの内容リアクションペーパーに対する質問や意見のフィードバックは、翌週授業内にて行う。教科書指定図書参考書教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応する。アクティブ・ラーニングの内容毎回の授業後に学修支援ツールを用いて意見や質問を書いたリアクションペーパーを提出する。翌週の授業内で寄せられた実践的な教育内容その他講義コード11B6138701授業形態講義・実習抽 選 の 有 無あり科目名古文書学実習1履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法①授業への取り組み姿勢(50%)…積極的に授業に参加しているか、課題に取り組んでいるかフィードバックの内容課題についての解説を、翌週の授業内で行う。教科書『くずし字解読辞典・普及版』児玉幸多編(東京堂出版)2019指定図書『[新版]古文書学入門』佐藤進一(法政大学出版局)1997、『日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法』苅米一志(吉川弘参考書『史料を読み解く1・中世文書の流れ』久留島典子・五味文彦編(山川出版社)2006教員からのお知らせ「くずし字」辞典の用意は必須(教科書に指定した辞典でなくてもよい)。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容教員からのフィードバックによる振り返り、能動的な授業外学習、実習、プレゼンテーションなど実践的な教育内容その他   担 当 教 員    開 講 期    担 当 教 員    開 講 期 

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