― 148 ―この授業では、青年のまなざしをもとに、日露戦後の日本について考察する。具体的には、明治41年1月~6月を舞台に、三島弥彦と石川啄木という、立場も経歴もまったく異なる二人の青年の日記をたよりに時代を展望する。授業を通じて、歴史が教科書や年表に記された事実の羅列ではなく、多面かつ重層的な世界であること、そうしたなかで人びとが哀歓とともに懸命に生きたことを実感をもって理解できるようになることをめざす。到達目標歴史を単なる過去ではなく、実感を持ったものとして理解する。史料の多彩な読み方を理解する。近代日本の歩みを歴史的にとらえることができる。この科目では、60時間以上の授業外学習を行うこと。授業前にはテキストのうち、各回のテーマとなる部分には必ず目を通授業外学修内容・しておく。その際、読みや意味のわからない文字を調べ、さらに記された内容や、作成した人物についても予習しておく。授業外学修時間数授業後には内容を再確認することで、知識の定着をはかる。【第1回】ガイダンス【第2回】明治41年1月の弥彦(近代日本のウィンタースポーツ)【第3回】明治41年1月の啄木(フロンティアとしての北海道)【第4回】明治41年2月の弥彦(明治の大学生)【第5回】明治41年2月の啄木(明治の新聞記者)【第6回】明治41年3月の弥彦(明治の演劇)【第7回】明治41年3月の啄木(明治の恋愛事情)【第8回】明治41年4月の弥彦(学習院と帝国大学)【第9回】明治41年4月の啄木(明治の東京)【第10回】明治41年5月の弥彦(青年と友情)【第11回】明治41年5月の啄木(明治の文学と立身)【第12回】明治41年6月の弥彦(試験の世界)【第13回】明治41年6月の啄木(時代閉塞の状況)・全体のまとめを総合化して評価する。なお期末試験については、レポートに振振り替える可能性がある。『石川啄木』ドナルド・キーン(新潮社)2022本授業では、5~6世紀の中国南北朝時代について、史料を部分的に読み解きながら、近年の研究成果を踏まえて概観する。遊牧民と漢人が対立から融合に至った南北朝時代に注目することで、中国史に対する理解を深め、日本・朝鮮半島を含むユーラシア東部の歴史について知識を獲得し、考察することを目的とする。この科目では、60時間以上の授業外学習を行うこと。可能な限り、各回の内容について、授業で示した参考文献や授業中に配布した史料に目を通しておくこと。【第1回】中国南北朝史の意義中国の南北朝時代の意義について、世界史と中国史の観点から理科利する。【第2回】五胡十六国-諸民族の流入と中華の分裂【第3回】北魏前期(一)-拓跋珪の北魏建国【第4回】北魏前期(二)-北魏の華北統一【第5回】東晋の興衰と宋の建国【第6回】南朝における「伝統」の創出南朝の宋において「伝統」が創出された過程を理解する。【第7回】南朝貴族社会定期試験の評価基準とする。抽 選 の 有 無あり備考抽 選 の 有 無あり備考内藤 一成会田 大輔女性権力者である北魏の馮太后の諸政策について学ぶ。孝文帝の中国化政策について学ぶ。孝文帝改革後の北魏の様相について学ぶ。北魏の東西分裂と東魏・西魏の死闘について学ぶ。北斉と北周の対立から北周の華北統一までの過程を学ぶ。南朝後期の政治・社会について学ぶ。第1期第1期五胡十六国の概要について理解する。鮮卑の拓跋部が建国した北魏について学ぶ。北魏の華北統一と遊牧的制度について学ぶ。南朝の成立過程について理解する。南朝の貴族社会の様相について理解する。【第8回】北魏の馮太后の諸改革【第9回】北魏孝文帝の中国化政策【第10回】孝文帝改革後の北魏【第11回】東魏VS西魏【第12回】北斉VS北周【第13回】皇帝菩薩蕭衍と侯景の乱講義コード11B6131901授業形態講義科目名日本史特講19履修前提条件授業の目的授業計画成績評価の方法不定期に課すレポート(30%)、期末試験(60%)、及び授業への取り組み姿勢(10%)を基本配分とし、最終的にはこれらフィードバックの内容リアクションペーパーに対するフィードバックを翌週授業内にて行う。教科書『弥彦と啄木-日露戦後の日本と二人の青年-』内藤一成(芙蓉書房出版)2024指定図書参考書『日本初のオリンピック代表選手 三島弥彦尚友ブックレット 34』尚友俱楽部・内藤一成・長谷川怜(芙蓉書房出版)2019、教員からのお知らせオフィスアワーメールにて質問・相談を受付けます。宛先は授業内で指示します。アクティブ・ラーニングの内容意見共有・教員からのフィードバックによる振り返り・能動的な授業外学習実践的な教育内容その他講義コード11B6132501授業形態講義科目名東洋史特講5履修前提条件授業の目的到達目標南北朝時代の流れについて俯瞰的に説明できる。異なる時代や地域との比較検討を行うための視点を獲得する。授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法期末試験(50%)、授業への取り組み姿勢(50%)による。到達目標に記載の内容について、自身の言葉で説明できることをフィードバックの内容リアクションペーパーに対するフィードバックを翌週授業内にて行う。教科書指定図書参考書『南北朝時代』会田大輔(中央公論新社)2021、『中華の崩壊と拡大 魏晋南北朝』川本芳昭(講談社学術文庫)2020教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容意見共有、教員からのフィードバックによる振り返り、能動的な授業外学習など実践的な教育内容その他 担 当 教 員 開 講 期 担 当 教 員 開 講 期
元のページ ../index.html#158