この授業では、中学や高等学校では扱わなかった分野史をあつかう。有職故実という歴史学の基礎学の視点から、平安貴族社会の男装を考えていく。「束帯(そくたい)」と呼ばれる貴族男性の正装の成立や、古代の儀式・儀礼観、貴族社会の序列などについても触れていく予定である。また、文化史的な視点で歴史と接することの実例を示す。なお、本年度のトピックとして住環境と服装の関係性についてとりあげる。平安時代に限定することなく、朝廷貴族社会を深く考えるためのヒントを学ぶ場とすることを授業の目的とする。また、柔軟な思考、多様な価値観を学ぶこともあわせて授業の目的とする。①歴史資料に触れた際、朝廷貴族社会の諸資料から、公私などの状況や人々の序列、時代性を正確に読み取れるようになること。②学校教育の場において、生徒の興味や関心を育てることのできる歴史教育のノウハウの一端を身につけること。③歴史学のみならず、物事には多様な考え方や価値観、ものさしのあることを知ることができ、学生一人一人のものにすることができる。授業後、配布資料をきちんと読むこと、講義を聞ききちんとメモをとること。授業外で60時間以上の学修を行うこと。【第1回】ガイダンス/授業計画等の説明【第2回】儀式・儀礼からみた平安貴族社会【第3回】飛鳥期以前の男装【第4回】飛鳥期の男装【第5回】白鳳期の男装【第6回】奈良期の男装(1)【第7回】奈良期の男装(2)【第8回】古代における住環境の変化と服装への影響(1)内裏・大内裏【第9回】平安期の男装(1)【第10回】平安期の男装(2)【第11回】平安期の男装(3)【第12回】平安期の男装(4)【第13回】補足・総括ンン※上記の予定で授業を進めるが、各回のテーマに設定した回数など、多少の変更はあり得ることをご了承願いたい。ン※休講に際しては、原則、学期末の補講期間ではなく、土曜日を利用した補講で対応する。なお、筆記試験は論述等の予定。この筆記試験を受験しない場合は単位を認定しない。高等学校まではおそらく習ったことのない専門性の高い内容です。わからないことはその都度、質問すること。自主的にメモをしっかり取ってください。また、配布資料をきちんと読んで授業に臨んでください。受身の学修姿勢では単位はとれません。限り、デジタル媒体を用いない手段で行いたい。教科書は指定せず、配布資料をもってこれに代えます。また、授業内容に関係ある参考文献等は、必要に応じて授業の中で紹介します。比較的大きな教室での授業になります。私語は厳禁です。抽 選 の 有 無あり備考佐多 芳彦第1期― 143 ―講義コード11B6130301授業形態講義科目名日本史特講3履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法第1期末筆記試験:授業への取り組み→80%:20%の割合での総合評価。フィードバックの内容OpenLMS等を用いて質問を送ってもらう場合は返信として質問に答える。口頭などの場合はその場で答える。教科書指定図書参考書教員からのお知らせオフィスアワーOpenLMS等を使ってもらったり、授業終了時に声をかけてもらうなど。気軽に声をかけてください。アクティブ・ラーニングの内容授業時、質問を求めたり、メールを使ってなど、学生個々の都合に合わせたかたちで、これに回答するかたちなど、可能な実践的な教育内容その他 担 当 教 員 開 講 期
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