― 100 ―講義コード11B6120901授業形態演習科目名西洋史基礎演習1A履修前提条件授業の目的卒論に取りくむまでにはなお時間がありますので、急いでテーマを決める必要はありませんが、いずれはやってくる卒論執筆を念頭に、そのための予備的学習体験をすることに授業の目的があります。具体的には、歴史学の既存の研究に学び、問いをたて、調査し、考察する。自分で実際に体験することが目標です。論文とは何か、といった基礎的知識についても学びながら、体験的に書く力も身につけていきます。昨今便利な手引書や良質な入門書が複数出版されていますので、それらも参照しつつ、自分は何を問いたいか、何がおもしろいのかを、自分なりに考えて見つけ出していくことが目標です。授業以外にも60時間程度の学修を想定しています。具体的には、指定されたテクストを読んでおくことや授業後のコメントシートを提出することです。ン最初に史学パースペクティヴに関わるいくつかの論考を読みます。そのうえで、手がかりとなる参考文献をいくつか紹介していき、さらにレポートや論文とは何か、どうやって書いたらよいかといった基礎的な知識についてもお伝えします。並行して、時間があれば、長谷川の今までやってきた研究の一端や昨今の若い研究者のチャレンジについてもをご紹介していきます。こうした授業を通じて、各自、自分のテーマを見つけ出し、それについて調べていく道筋を明確にしていきましょう。ン【第1回】史学パースペクティヴ① 「時間の中にある歴史叙述」より、歴史学の歴史について。【第2回】史学パースペクティヴ② 「ヘイドン・ホワイトと歴史家たち」より、歴史叙述と方法について【第3回】長谷川の研究紹介-具体例として① 世界史リブレット89より【第4回】長谷川の研究紹介-具体例として② 『お産椅子への旅』ほかの紹介【第5回】いくつかの手がかりについて紹介 ① 『論点・西洋史』及び『論点・ジェンダー史』(ミネルヴァ)より【第6回】いくつかの手がかりについて紹介② 山川の世界史リブレットより 良質な入門書について概観【第7回】レポート・論文の書き方①【第8回】レポート・論文の書き方②【第9回】みなさんの報告① リブレットから1冊を選び、紹介し、コメントする【第10回】みなさんの報告②【第11回】みなさんの報告③【第12回】みなさんの報告④【第13回】履修者のテーマ選択 関連文献蒐集と読書について→夏休みの課題到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法授業中の貢献(25%)とTeamsを通じたコメントシートの提出(25%)、課題の提出(40%)、各自のテーマ選択と発表のフィードバックの内容コメントシートについては次の授業にて共有し、応答します。教科書『女と男と子どもの近代』長谷川まゆ帆(山川出版社)2007年ほか指定図書『論点・西洋史』金澤周作監修(ミネルヴァ書房)2020、『論点・ジェンダー史』弓削尚子監修(ミネルヴァ書房)2023、『世参考書教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。また、LMSのメッセージ機能でも受付アクティブ・ラーニングの内容意見共有、能動的な授業外学習など実践的な教育内容その他準備(10%)など総合的に評価します。界史リブレットシリーズ』(山川出版社)けます(利用方法はポータルサイト、ライブラリ内のマニュアルを参照)。抽 選 の 有 無なし備考長谷川 まゆ帆第1期 担 当 教 員 開 講 期
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