letters_2024_02
95/416

哲学科― 85 ―古代から現代に至るまでの様々な美学思想を手がかりに、自然と芸術の関係について考察する。現代を生きる私たちにとって、こうした古代・近代の自然観・芸術観がどのような場面で問題になるのかを具体的な事例や芸術作品から検討し、美学思想の応用可能性を問う。授業を通して、古典から美学知識を学び、多様な価値観が存在する現代社会を多角的に捉え、考察する力を身につけることを目指す。自然と芸術に関して、古代ギリシアから近代ドイツ美学思想を中心に、古典的美学知識を学び、それと現代社会の様々な芸術の事例(環境問題・庭園・公園・芸術祭)を比較検証することで、現代にも繋がる美学思想を理解する。授業中の対話や議論を通して、思考力を伸ばし、他者と対話する力を身につけることを目指す。授業中に紹介する事例や芸術作品の中で、授業時間内に見ることができなかったものについては、各自確認すること。また授業内容に関連する展覧会や美術館・博物館、公園・庭園などについては各自訪問すること。そのために、週4時間合計60時間を予習・復習に充ててほしい。【第1回】導入:自然と芸術は対立するものか?【第2回】そもそも自然と芸術とはなにか?-芸術の起源と自然模倣説【第3回】自然と人間は対立するか?-近代における機械論的自然観【第4回】私たちはいかにして自然を認識しうるか?-カント認識論【第5回】美しいということは他の認識とどう違うのか?-カント美学【第3回】芸術の源泉としての自然-ヴィンケルマンの古代ギリシア模倣論から【第7回】芸術にとって理想としての自然とは?-古典主義とロマン主義【第8回】自然は見える精神である-シェリング自然哲学から考える自然と精神の関係【第9回】自然と精神の一体化としての芸術-シェリング芸術哲学【第10回】庭園・公園は自然か?芸術か?①-平面幾何学式庭園と風景式庭園【第11回】庭園・公園は自然か?芸術か?②-イギリス風景式庭園と日本庭園【第12回】芸術作品はどこに展示されるべきか?-彫刻庭園・野外美術館【第13回】広がる芸術-国際芸術祭の歴史と分類【第14回】自然に内包される人間-国際芸術祭の事例から考える芸術の行方【第15回】ふりかえり:自然と芸術の関係再考業への取り組みとみなす。を表現する力を身につける。抽 選 の 有 無あり備考八幡 さくら第2期講義コード11B5135201授業形態演習科目名美学演習2履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法学期末レポート60%、授業内の取り組み40%。原則として各回課題と、授業内での哲学対話やグループワークへの参加を授フィードバックの内容授業での疑問や質問に関して、全体に関わる内容は授業中に回答し、それ以外はwebclassを使用して行う。教科書指定図書参考書教員からのお知らせ関心を持ったテーマについて自主的に調べたり、意見を発表してほしい。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容哲学対話・グループ・ワーク・能動的な授業外学習。対話を通して互いの意見を聞き、問題を自主的に発見し、自分の意見その他   担 当 教 員    開 講 期 

元のページ  ../index.html#95

このブックを見る