講義コード11B5130301授業形態講義科目名人間と労働履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法毎回のリアクションペーパー40%、小まとめ①10%、小まとめ②10%、期末レポート40%フィードバックの内容リアクションペーパーに対するフィードバックを翌週授業内冒頭にて行う。教科書『なぜ生命倫理なのか(仮)を予定』朝倉輝一ほか(大学教育出版)2024年4月刊行予定、授業内で指示する指定図書授業内で指示する参考書 担 当 教 員 開 講 期 ― 70 ―人間存在の「傷つきやすさ」にまなざしをむけ、主としてケア労働の過去・現在・未来について検討する。Iでは、具体的事例をとりあげ時代の「生きづらさ」の変遷を検討することを通じて、人間と労働をめぐる基礎的用語や学説史の理解を深める。IIでは、Iで検討したことをふまえて、「ナラティヴ・アプローチ」という語りや物語によって自己・他者・世界を捉えかえす視点に光をあて、ケア労働のあり方を思想史的に探求する。1)人間と労働をめぐる基礎的概念・学説史を理解することができる。2)人間存在の傷つきやすさを理解した上で、他者への寄り添いを考えることができる。3)ナラティヴ・アプローチを理解した上で、実践することができる。4)学習したことをふまえ、自らの問題関心へと結合させ、相手に伝えることができる。この科目では60時間以上の授業外学修を行うこと。毎回授業内で提示する論点について復習し(35時間)、翌週テーマについての予習を行う(25時間)。【第1回】開講にあたって:資本制システムと労働―人間、その感性的なる存在Ⅰ【第2回】近代という時代:〈まなざし〉による支配と癒しの空間―身体感覚のリアリティ【第3回】時代の生きづらさに向き合う(1):いじめ、学校という労働現場【第4回】時代の生きづらさに向き合う(2):コロナが炙り出した世界と労働【第5回】時代の生きづらさに向き合う(3):感情労働とは何か【第6回】時代の生きづらさに向き合う(4):人生の意味の哲学と労働【第7回】ケア労働をめぐる光と影:サガミハラが投げかけるもの【第8回】小まとめ①:他者とともに生きるということⅡ【第9回】ナラティヴ・アプローチの世界-基礎編(1):言葉、物語、ケア【第10回】ナラティヴ・アプローチの世界-基礎編(2):物語としての自己【第11回】ナラティヴ・アプローチの世界-基礎編(3):病いの物語【第12回】ナラティヴ・アプローチの世界-応用編(4):外在化とオルタナティヴ・ストーリー【第13回】ナラティヴ・アプローチの世界-応用編(5):「無知」の姿勢【第14回】小まとめ②生きづらさのシステムを<内破>する知への試み【第15回】全体のまとめ::生きることと労働のよろこび『物語としてのケア:ナラティヴ・アプローチの世界へ』野口裕二(医学書院)2002、『ナラティヴと共同性:自助グループ・当事者研究・オープンダイアローグ』野口裕二(青土社)2018、『ケアの始まる場所:哲学・倫理学・社会学・教育学からの11章』金井淑子,竹内聖一編(ナカニシヤ出版)2015、『「聴く」ことの力:臨床哲学試論』鷲田清一(TBSブリタニカ)1999、『ブルシット・ジョブ:クソどうでもいい仕事の理論』デヴィッド・グレーバー[著];酒井隆史,芳賀達彦,森田和樹訳(岩波書店)2020、『人間の条件』ハンナ・アレント著;志水速雄訳(筑摩書房)1994、『友だち地獄:「空気を読む」世代のサバイバル』土井隆義(筑摩書房)2008、『〈責任〉の生成:中動態と当事者研究』國分功一郎,熊谷晋一郎(新曜社)2020、『管理される心:感情が商品になるとき』A.R.ホックシールド著;石川准,室伏亜希訳(世界思想社)2000、ほか授業内で指示するみなさんの問題関心に応じて検討課題を提示します。書くということを通じ自らを物語ってください。人生の主人公はいつ教員からのお知らせだってあなたです。教科書については近刊のものを予定していますが、購入しないことによって不利にはならないよう授業運営・配慮いたします。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。また、メールでも受け付アクティブ・ラーニングの内容意見共有、能動的な授業外学習などその他授業資料については、毎回レジュメを配布します。けます(アドレスについては、授業内で指示)。抽 選 の 有 無あり備考米田 祐介第1期
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