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「型・息・間の思想史―ほどける身体」をテーマとする。日本思想における身体思想の流れについて、身体の「型」「息」「間」の実践に焦点をあてつつ概観する。原則として現代からその源流へと歴史的に遡行する仕方で概観することで、日本思想の特殊性と普遍性を検討する。ただし一方的に教員の話を聞けば良い授業は展開しない。それでは、思想家たちの言葉も、その内容も、いつまでも他人事である。この授業は、日本思想の流れを学びつつ、そこで一体なぜそのように考えられたのか、その想いをみつめ、なによりも自分自身で自分なりの思考を紡いでいくための授業である。そのため、受講者全員、毎回、課題にもとづく小レポートを提出してもらう。また授業の中ではグループワークを随時取り入れて、各自は自分の提出課題の内容を紹介したうえで討論する。ゲスト講師を迎える回も開講する予定。課題の事前学習と毎回提出の小レポートの作成によって、授業外に計60時間以上の学修を行うこと。【第1回】ガイダンス【第2回】日本の身体思想の流れと現代日本の身体【第3回】日本における型・息・間の思想と身体実践についてのイントロダクション【第4回】日本における型・息・間の思想と身体実践の流れについての概観【第5回】伝統芸能の身体の型・息・間―世阿弥の能楽の思想と身体実践(一)【第6回】伝統芸能の身体の型・息・間―世阿弥の能楽の思想と身体実践(二)【第7回】伝統芸能の身体の型・息・間―世阿弥の能楽の思想と身体実践(三)【第8回】伝統芸能の身体の型・息・間―世阿弥の能楽の思想と身体実践(四)【第9回】行の身体の型・息・間―道元『正法眼蔵』の坐禅の思想と身体実践(一)【第10回】行の身体の型・息・間―道元『正法眼蔵』の坐禅の思想と身体実践(二)【第11回】行の身体の型・息・間―道元『正法眼蔵』の坐禅の思想と身体実践(三)【第12回】行の身体の型・息・間―親鸞の念仏の思想と身体実践【第13回】西欧の芸術・思想における身体の型・息・間の思想と実践【第14回】日本と西欧の芸術・思想における身体の型・息・間の思想と実践の比較【第15回】まとめンン身体実践を体験するなどゲスト講師を招聘する授業も適宜開講予定。ンなお以上の予定は、実際の講読と議論の内容・進度、受講者の希望、ゲスト講師の事情に応じて、順序および内容を変更することがある。毎回全員提出の小レポートとそれを基にした討論への取り組み姿勢(65%)、期末レポート(35%)とをもとにした総合評価。ただし期末レポートを提出しないと原則として単位は取得できない。詳しくは初回授業時に告知するので、かならず出席すること。なお授業の進め方について、シラバスの「教員からのお知らせ」の項目をよく読んで理解しておくこと。受講者全員に、毎回小レポートを書いてきてもらう。そのレポートを提出した者のみ、その回出席とみなす。受講条件について詳しく説明するので、初回の授業に必ず出席すること。シラバスの「その他」の項目もよく読んでから履修すること。なお教材はその都度教員が配付する。受講者は全員、毎回小レポートを事前に作成して授業に臨むことになる。また随時グループワークを行う対面授業である。哲学科の学生にせよ他学科・専攻コースの学生にせよ積極的な関心を持っていないと履修が困難であることも予想される。これらの点をよく理解して受講されたい。抽 選 の 有 無あり備考板橋 勇仁第2期講義コード11B5126701授業形態講義科目名日本思想史2履修前提条件授業の目的到達目標日本思想の特殊性と普遍性を提示できる。授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法フィードバックの内容小レポートを基にした討論において教員からのフィードバックを行う。教科書指定図書参考書『こわばる身体がほどけるとき―西田幾多郎『善の研究』を読み直す』板橋勇仁(現代書館)教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーでも受付けます。アクティブ・ラーニングの内容グループ・ディスカッションその他   担 当 教 員    開 講 期 ― 66 ―

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