― 322 ―(因果応報思想と説話)【第9回】『今昔物語集』の構造と収録説話【第10回】『今昔物語集』の説話 その①【第11回】『今昔物語集』の説話 その②【第12回】『今昔物語集』の説話 その③【第13回】中世説話を読む その①『宇治拾遺物語』と昔話【第14回】中世説話を読む その②『発心集』『閑居友』)【第15回】総括 説話文学の普遍性大正11年(1922)、19歳でこの世を去った知里幸惠が、金田一京助の助力によって残した『知里幸惠 アイヌ神謡集』を鑑賞します。神謡(しんよう)とはアイヌの神々が自らの体験を謡う物語のことです。アイヌ人である幸惠は民族に伝わる伝承から神謡13編を選び、アイヌ語をローマ字で表し、それに日本語訳をつけました。訳文を読みながら、アイヌの生活文化やアイヌの神々について学ぶことを目的とします。2.アイヌの生活文化について説明できるようになります。指定した教科書『知里幸惠 アイヌ神謡集』の予習に30時間、課題の準備に30時間、合計60時間学習すること。【第1回】ガイダンス、伝統的なアイヌの暮らし、物語ジャンル解説【第2回】狩猟文化と動物の霊魂の送り儀礼【第3回】感情豊かな神々の紹介【第4回】教科書『アイヌ神謡集』から「序」「知里幸惠さんのこと」、第一話の類話紹介【第5回】第1話「梟の神の自ら歌った謡(銀の滴)」前半の分析【第6回】第1話「梟の神の自ら歌った謡(銀の滴)」後半の分析(課題1提出)【第7回】第2~3話分析:「狐が自ら歌った謡」2話【第8回】第4話分析:「兎が自ら歌った謡」と食文化【第9回】第5~6話分析:「谷地の魔神が自ら歌った謡」「小狼の神が自ら歌った謡」の分析【第10回】第7話分析:「梟の神が自ら歌った謡」前半【第11回】第7話分析:「梟の神が自ら歌った謡」後半(課題2提出)【第12回】第8話分析:「海の神が自ら歌った謡」前半【第13回】第8話分析:「海の神が自ら歌った謡」後半【第14回】第9~11話分析:「蛙が自らを歌った謡」「小オキキリムイが自ら歌った謡」2話【第15回】第12~13話分析:「獺が自ら歌った謡」「沼貝が自ら歌った謡」と全体のまとめ(課題3提出)主に鎌倉時代までに成立した説話集とその周辺の作品を用いて、説話文学を研究するための基礎的な知識と研究方法とを学ぶ。説話は、伝承という行為が繰り返されることによって様々に変貌を遂げ、語られる場・想定される読者や聴衆・話の目的・集の編纂意図などの諸要因によって話の改変や創出がなされる。その説話世界を通して日本の文化や思想の一端を垣間見るとともに、人間の生のあり方をも考えてみたい。説話文学諸作品の編纂方法や編者の思想を探りながら、説話文学成立の背景となった時代思想や宗教思想などを学ぶことができる。なお、説話諸作品は、中学校・高等学校の古文の教材として用いられることが多いので、教える側の視点に立ち、説話文学の特徴や解釈の仕方・説話のもつ普遍的な意義などを学ぶこともできる。中古~中世に成立した説話文学作品や、昔話などの伝承文学(作品)を読んでおくと講義が理解しやすくなる。また、講義内では近代文学作品を取り上げることもあるため、芥川龍之介の作品などを読んでおくと、更に説話文学への理解を深めることができる。この科目では、予習を含めて60時間以上の授業外学修を行うこと。【第1回】話の伝承と説話文学【第2回】説話文学研究の基礎知識【第3回】説話文学研究の基礎的方法 その①【第4回】説話文学研究の基礎的方法 その②【第5回】説話文学と近代文学【第6回】仏教説話と世俗説話【第7回】『日本霊異記』の説話 その①【第8回】『日本霊異記』の説話 その②いて、先行研究をふまえ、小論文形式で論述できることを試験(レポート)の評価基準とする。行う。試験前には事前に問題を提示し、調べ方や書き方の指導を行う。るのではなく、作品の正確な読み取りにもとづく疑問や問題意識をもってもらいたい。講義時間内・時間外に教室で対応する。抽 選 の 有 無あり備考抽 選 の 有 無あり備考志賀 雪湖谷山 俊英第1期第2期講義コード11B8133101授業形態講義科目名マイノリティの文学1履修前提条件授業の目的到達目標1.アイヌの神々について説明できるようになります。授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法課題(全3回)100%で評価します。フィードバックの内容質問などのフィードバックは、翌週に行います。教科書『知里幸惠 アイヌ神謡集』知里幸惠(岩波文庫)2023指定図書参考書教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容公益財団法人アイヌ民族文化財団のHPにアップされている物語のYouTubeや絵本で教科書以外の物語も鑑賞しましょう。その他講義コード11B8133501授業形態講義科目名古典文学研究1履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法試験もしくはレポート70%、授業への取り組み姿勢(質疑応答・課題提出)30%で評価する。到達目標に記載した内容につフィードバックの内容毎回の講義内容に対する質問や意見を所定の用紙(リアクションペーパー)に記入し、それに対する回答を翌週の講義にて教科書なし指定図書なし参考書授業内で指示する。教員からのお知らせ教科書は使用せず、適宜配布するプリントを用いて講義を進める。そのため、毎回出席することが重要。講義内容を暗記すオフィスアワー講義に関する質問や意見などには、講義終了後に提出する質問・意見カード(リアクションペーパー)にもとづき、翌週のアクティブ・ラーニングの内容教員からのフィードバックによる振り返り。その他なし 担 当 教 員 開 講 期 担 当 教 員 開 講 期
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