文学科日文コース― 315 ―中国の文学の中で、古来より正統文学とされてきた中国古典詩について、演習形式で読解を進め、鑑賞することを目的とする。今年度は北宋時代末期の文学者であり、かつ政治家・芸術家でもあった蘇軾の作品を取り上げ、音韻(押韻と平仄)と典故などの調査を行い、それを踏まえて解釈を行う。参加者相互の討論を通して、中国古典詩の鑑賞力を身につける。・中国古典詩の形式について理解できる。・中国古典詩を読解し鑑賞することができる。・漢文訓読の方法を理解できる。・中国古典文献読解のための資料調査の方法を理解できる。授業時間外に次回の授業の予習を必ず行う。具体的にはあらかじめ指定された作品の押韻・平仄、解釈に必要な資料を調査し、さらに書き下し文・現代日本語訳・鑑賞文を作成する。そのために授業時間外に60時間の学習を必要とする。【第1回】ガイダンス【第2回】蘇軾詩読解(1)「嘲子由」【第3回】蘇軾詩読解(2)「姚屯田挽詞」【第4回】蘇軾詩読解(3)「和劉道原見寄」【第5回】蘇軾詩読解(4)「和劉道原詠史」【第6回】蘇軾詩読解(5)「和劉道原寄張師民」【第7回】蘇軾詩読解(6)「送張職方吉甫赴閩漕六和寺中【第8回】蘇軾詩読解(7)「和子由柳湖久涸、忽有水~」二書は、毎回の授業時に必ず持参してください。授業に出席すること。毎回発表者の発表の後、受講者どうして討論を行う。漢文訓読の基礎から学びたい人は、先に「漢文学概論」を履修してください。作」首 其一抽 選 の 有 無あり備考【第9回】蘇軾詩読解(8)「和子由柳湖久涸、忽有水~」二【第10回】蘇軾詩読解(9)「和歐陽少師會老堂次韻」【第11回】蘇軾詩読解(10)「題永叔會老堂」【第12回】蘇軾詩読解(11)「答任師中次韻」【第13回】蘇軾詩読解(12)「聽賢師琴」【第14回】蘇軾詩読解(13)「是日宿水陸寺、寄北山清順曹」【第15回】蘇軾詩読解(14)「是日宿水陸寺、寄北山清順曹」中川 諭首 其二二首 其一二首 其二第2期講義コード11B8130801授業形態講義科目名漢詩鑑賞2履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法発表担当時の発表内容(50%)、授業時の貢献度・発言回数(50%)フィードバックの内容発表や発言の折にコメントを行う。教科書『蘇軾全集校注』張志烈他主編(河北人民出版社)2010年指定図書『漢文を基礎から学ぶ』中川諭(東方書店)2023年参考書教員からのお知らせ特定の教科書は使用しません。テキストは第1回目の授業時に配布します。指定図書を適宜参照します。漢和辞典と指定図オフィスアワー本授業に関する質問・相談は学部学科に定めるオフィスアワーにて対応します。アクティブ・ラーニングの内容演習形式で授業を行う。毎回の授業で取り上げる詩についての問題点を自ら探し、それについて自ら答を導き出した上で、その他漢文訓読の基礎をすでに修得していることを前提に授業を進めます。テキストの詩の本文に返り点のみ付けます。 担 当 教 員 開 講 期
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