― 304 ―漢文訓読の基礎的事項を理解している人を対象に、明代中期に成立した文言小説『庚巳編』を取り上げ、返り点・送りがなのついていない漢文の文章を読み、漢文訓読の方法を学ぶ。あわせて、中国の志怪小説・伝奇小説を鑑賞し、その世界観を理解することを目的とする。毎回決められた範囲について担当者が書き下し文と現代日本語訳を提示し、その後受講者全員で討論を行う。・中国の古典小説について理解し、鑑賞することができる授業時間外に次回の授業の予習を必ず行う。具体的にはあらかじめ指定された部分の解釈に必要な資料を調査し、さらに書き下し文と現代日本語訳を作成する。発表を担当しない場合であっても、必ず書き下しと現代語訳を作成し、授業にのぞむこと。そのために授業時間外に60時間の学習を必要とする。【第1回】ガイダンス【第2回】巻三「火災」・「黒眚」、巻四「青虎」【第3回】巻四「王士能」“濟寧有王”~“学成辭出”【第4回】巻四「王士能」“又久之乃”~“聽而召之”【第5回】巻四「王士能」“僕豈知道”~“道之士云”、「王主簿」“張氏據蘇”~“何緣來此”【第6回】巻四「王主簿」“主簿前曰”~“兵圍呉矣”、「黒魚」【第7回】巻四「人魂出遊」【第8回】巻四「肉芝」、「鄭灝」“里人鄭灝”~“前捽吾曰”【第9回】巻四「鄭灝」“奉命勾汝”~“乃得自安”、「蔣子修」“南京監察”~“鬼聲戢戢”【第10回】巻四「蔣子修」“子修自念”~“丙辰進士”、「黄長子」【第11回】巻四「雞精」“陳元善蘇”~“墜乃捨去”【第12回】巻四「雞精」“一夕與數”~“自是遂絶”、「如公」【第13回】巻四「戴婦見死兒」“長洲陸墓”~“喜可知也”【第14回】巻四「戴婦見死兒」“子言見今”~“不復見矣”、「玄壇黒虎」【第15回】巻四「錢蛇」、巻五「巨蚌」に基づいて受講者同士で討論を行う。文訓読の基本(返り点・送りがな・書き下し文)から学びたい人は、「漢文学概論」を先に履修してください。本講義は、琉球文学の中心に位置する『おもろさうし』を対象にするものである。全22巻の『おもろさうし』に入るオモロはそれが属する巻によって、それぞれ歌の表現や内容に特徴がある。オモロを広く琉球歌謡の中に位置付けながら、各巻か授業の目的ら一、二首を選んで解説していく。到達目標琉球文化、琉球文学全般の知識を得ることができるとともに、宮廷歌謡集である『おもろさうし』の特徴を知ることができる。授業外学修内容・琉球文化、琉球文学全般の知識、および『おもろさうし』を理解するための基礎的な知識を得るための関係図書を読むため授業外学修時間数に60時間以上の学修を必要とする。【第1回】授業案内、琉球文化、琉球文学とは【第2回】『おもろさうし』の全22巻の構成と詩形【第3回】神女オモロⅠ【第4回】神女オモロⅡ【第5回】神女オモロⅢ【第6回】男性歌唱者のオモロⅠ【第7回】男性歌唱者のオモロⅡ【第8回】地方オモロⅠ【第9回】地方オモロⅡ【第10回】船ゑとオモロⅠ【第11回】船ゑとオモロⅡ【第12回】ありきゑとオモロ【第13回】ゑさオモロ【第14回】公事オモロ【第15回】まとめろさうし選詳解』島村幸一(文学通信)2023、『琉球文学の展望』島村幸一(文学通信)2024も受付けます(利用方法はポータルサイト、ライブラリ内のマニュアルを参照)。励する抽 選 の 有 無あり備考抽 選 の 有 無あり備考中川 諭島村 幸一第1期第1期講義コード11B8123301授業形態講義科目名漢文学講読1/東洋古典文学講読1履修前提条件授業の目的到達目標・漢文訓読の方法を理解し、句点文(返り点・送りがなのない文)を訓読することができる。授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法発表担当時の発表内容(50%)、授業時の貢献度・発言回数(50%)フィードバックの内容発表や発言の折にコメントを行う。教科書『庚巳編・客坐贅語』陸粲・顧起元(中華書局)1987、『漢文を基礎から学ぶ』中川諭(東方書店)2023年指定図書参考書教員からのお知らせ教材はプリントを配布します。毎時間必ず漢和辞典を持参してください。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は学部学科に定めるオフィスアワーにて対応します。アクティブ・ラーニングの内容毎回指定された範囲の文章を書き下し文に直し、現代語訳をした上で授業に出席する。授業中に担当者が発表を行い、それその他漢文訓読の基礎を修得していることを前提に授業を進めます。返り点・送りがなのついていない文章を読んでいきます。漢講義コード11B8123501授業形態講義科目名沖縄琉球文学1履修前提条件授業計画成績評価の方法授業に取り組む姿勢40%、試験60%による総合評価フィードバックの内容授業ごとに質問の時間を設け疑問にこたえる。また、問題点も合わせて提示する。教科書『コレクション日本歌人選おもろさうし』島村幸一(笠間書院)2012指定図書『おもろさうし』と琉球文学』島村幸一(笠間書院)2010、『おもろさうし研究』島村幸一(角川学術振興財団)2017、『おも参考書教員からのお知らせ総合演習上級(島村ゼミ)の受講生は是非受講してください。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。また、WebClassのメッセージ機能でアクティブ・ラーニングの内容授業ごとに質問の時間を設け、意見共有をはかる。琉球文化、文学に関するイベントをできるだけ紹介して、課外学習を奨その他 担 当 教 員 開 講 期 担 当 教 員 開 講 期
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