古代の文学史と展開について、総合的に捉えられるようになることを目標とします。個々の文学は、それらが生み出された社会的環境、文化的背景と密接に関わっており、互いに影響しあっています。本講義は授業構成の便宜上、文学史のうち仮名で書かれた散文を中心に説明します。漢字の渡来、仮名文字の成立と発達、和歌の隆盛へと至る流れにも目を配りつつ、物語文学、日記文学を中心に確認します。古代文学史の社会的・文化的背景について理解する。個々の文学の特質および文学史的位置付けについて理解する。仮名文学の歴史と展開について体系的に理解する。合計60時間の学修をおこなうこと。授業で用いる資料を確認し、疑問点をまとめて授業に臨んでください(30時間)。授業では作品本文の資料や参考資料等の紹介も行います。後日の授業にてあらためて言及・問題提起を行いますので、これらの資料を各自で整理し読み返しをしてください(30時間)。【第1回】講義の進め方、受講時の注意点【第2回】かな文字生成の歴史とかな文学の発生・発展【第3回】「物語」とは何か【第4回】歌物語・歌物語的物語の成立【第5回】『伊勢物語』【第6回】つくり物語、その生成と展開【第7回】平安前期のつくり物語【第8回】『源氏物語』正篇ン※進度等の理由により、スケジュールを適宜変更することがあります。します。1920~30年代の文学の文学史の流れを、メディア・身体・都市をキーワードにたどっていく。この時期は、映画がサイレントからトーキーへと発展し、1925年にはラジオ放送が開始されるなど、メディアの転換期にあたる。また、フロイトの精神分析学の用語が、大衆文化にも広まっていく時代でもあった。都市文化の爛熟と身体意識の変容のなかで文学作品を考えていくことが目的である。到達目標1920年代以降におけるモダニズム期文学の流れを、映画や演劇など多様なメディアと関連させながら考察できる。また、文学作品を身体と空間からとらえることができる。授業外学修内容・この科目では、60時間以上の授業外学修を行うこと。各回の授業で扱う作品については事前に読んでおくこと。また、作者授業外学修時間数の伝記や文学史における位置付けなどについては、事前にその概略を把握しておくこと。【第1回】ガイダンス【第2回】江戸川乱歩と人形愛【第3回】佐藤春夫「のんしゃらん記録」【第4回】谷崎潤一郎と映画「痴人の愛」【第5回】「カリガリ博士」の影響【第6回】新感覚派の文学と「狂つた一頁」【第7回】小山内薫とメディア(演劇・映画・ラジオ)【第8回】1920年代と人形劇【第9回】大泉黒石「血と霊」について【第10回】夢野久作「ドグラマグラ」の世界【第11回】「ドグラマグラ」と精神医学【第12回】谷崎潤一郎「人面疽」と佐藤春夫「指紋」【第13回】川端康成「浅草紅団」と浅草【第14回】モダンダンスと文学【第15回】全体のまとめ抽 選 の 有 無なし備考抽 選 の 有 無なし備考【第9回】『源氏物語』続篇、後世への影響【第10回】平安後期のつくり物語【第11回】「日記文学」とは何か【第12回】『土左日記』『蜻蛉日記』【第13回】一条朝時代の日記文学とその特徴【第14回】平安後期の日記文学とその特徴【第15回】講義のまとめ山中 悠希中澤 弥第1期第1期講義コード11B8121001授業形態講義科目名日本古典文学史2履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法質問の提出等の授業への取り組み(50%)、授業内小テスト(50%)フィードバックの内容質問への回答を毎授業時に行います。教科書指定図書参考書教員からのお知らせテキストは資料(ファイル)を配布します。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。メール対応については授業内にて指示アクティブ・ラーニングの内容教員からのフィードバックによる振り返りその他講義コード11B8121301授業形態講義科目名■■■■■■■■■履修前提条件授業の目的授業計画成績評価の方法課題(40%)、期末レポート(50%)、授業への取り組み姿勢(10%)フィードバックの内容課題に対するフィードバックは授業内で行う。教科書指定図書参考書教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容講義で取り上げる小説作品等に関して、意見共有をする。その他 担 当 教 員 開 講 期 担 当 教 員 開 講 期 ― 296 ―
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