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文化人類学とは、広い意味での「文化」に注目して人間を考える学問である。ここでいう「文化」には、食事やあいさつや結婚の方法など、「当たり前」に思える行動や考え方を含んでいる。異なる「文化」の人との交流の機会は増えているため、「文化」を理解する必要性も増している。本講義ではまず、文化人類学の理論の歴史を講義する。次に、現代の様々な事柄に関する文化人類学的理解について、具体例を多く紹介しながら講義する。目の前の様々な事柄を、「文化」という視点から多角的・批判的・歴史的に分析できること。授業外で60時間以上の学修を行うこと(授業中に紹介した文献・配布物を読むこと、紹介した映像資料を視聴することなど)。その際には、自分にとって奇妙・無関係に思える事例や考え方にもまずは興味をもって接すること。また、日常生活においても、文化人類学的視点をもって目の前の事柄を見つめるようにすること。【第1回】文化とは? 文化人類学とは?【第2回】文化人類学の歴史と理論(1)進化主義・伝播論【第3回】文化人類学の歴史と理論(2)機能主義・文化相対主義【第4回】文化人類学の歴史と理論(3)人の移動・移民と文化【第5回】文化人類学の歴史と理論(4)儀礼論【第6回】文化人類学の歴史と理論(5)呪術論・妖術論・空間論【第7回】文化人類学の歴史と理論(6)宗教運動と政治・歴史【第8回】現代的事象と文化人類学(1)交換と経済【第9回】現代的事象と文化人類学(2)フィールドワークの歴史と問題【第10回】現代的事象と文化人類学(3)人種論・異文化理解論【第11回】現代的事象と文化人類学(4)文化の客体化【第12回】現代的事象と文化人類学(5)病気観の多様性・歴史性【第13回】現代的事象と文化人類学(6)伝統医療と近代医療【第14回】文化人類学の歴史と理論(7)言語学【第15回】現代的事象と文化人類学(7)トランスナショナリズム、総括ンン受講者の関心や社会状況などに応じて順番や内容を変更する場合がある。『よくわかる文化人類学』綾部恒雄・桑山敬己〔編〕(ミネルヴァ書房)2010年、『人類学で世界をみる』春日直樹〔編〕(ミネルヴァ書房)2008年、『フィールドワーク2.0』佐藤知久(風響社)2013年、『人類学的思考の歴史』竹沢尚一郎(世界思想社)2007年、『現代エスノグラフィー』藤田結子・北村文〔編〕(新曜社)2013年、『エスノグラフィー・ガイドブック』松田素二・川田牧人〔編〕(嵯峨野書院)2002年、『文化人類学』松村圭一郎(人文書院)2011年、『ダメになる人類学』吉野晃〔監修〕(北樹出版)2020年布物に記す。抽 選 の 有 無あり備考濱 雄亮第1期講義コード11B7133701授業形態講義科目名文化人類学A履修前提条件授業の目的到達目標「文化」に関する理論について、世界史・哲学史などと連関させて説明できること。授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法平常点(授業時のアンケートフォームにおけるコメント記述内容:75%)とレポート(25%)によって評価する。フィードバックの内容コメントの記述内容の紹介とそれへの追加の情報提示・解説を、原則的に翌授業時に行う。教科書指定図書参考書教員からのお知らせオフィスアワー授業に関する質問・相談は、授業終了後に教室で受け付ける。メールでも随時受け付ける。メールアドレスは、授業中の配アクティブ・ラーニングの内容意見共有、能動的な授業外学習など。その他   担 当 教 員    開 講 期 ― 248 ―

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