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社会学科― 237 ―いま私たちが生きている時代はまさに《情報社会》である。本講義では社会学およびメディア学の諸理論をベースに、情報社会に関する諸学説を紹介する。のみならず、情報社会の動態を分析するのに有効と思われる概念装置を提示・吟味していく。情報社会全般についてどのような特色を有しているのか説明できる。情報社会の仕組みについて説明できる。情報社会に生きる現代人に必要なスキルを理解している。授業で見聞きした概念,事例について,レジュメや配布物,板書ノートなどを参考にしつつ復習する。他の社会事象について当てはまる事例がないかなどを考えてみる。授業内で関連する参考書を紹介するので,そちらも学修の一助に資する。授業外に60時間以上の学修を行うこと。ン最初に全体的な見取り図を示す。情報社会とは現在進行している状況(「情報化」である)。この情報化とはコンピューターや電気通信技術が社会的に導入され、産業や企業部門から個人生活へとその影響力が拡大していくプロセスを指す。20世紀は、まさにこの情報化が進んだ情報革命の時代であった。それを順に振り返ってみることで、メディアの発達と社会・文化との関わりをみていく。またその変化の様相を私たちの身の回りからも考えてみたい。ン学説紹介のみならず、情報社会に生起するアクチュアルな問題群を取り上げながら、情報社会を生きていく私たちに求められること、考えなくてはならない課題についても言及していく。【第1回】科目オリエンテーション なぜ,どのように学ぶ【第2回】情報社会の誕生と成長【第3回】ネット社会からソーシャル・メディア時代へ【第4回】情報社会の社会理論【第5回】家族関係の情報化【第6回】教育・学習の情報化【第7回】職場・組織の情報化【第8回】出来事がニュースになるまで『情報通信白書〈令和5年版〉』総務省(ぎょうせい)2023、『つながっているのに孤独』シェリー・タークル(著),渡会圭子(訳)(ダイヤモンド社)2018、『フィルターバブル―インターネットが隠していること』イーライ・パリサー(著),井口耕二(訳)(早川書房)2016、『ネット社会の諸相』飯田良明・松下慶太(学文社)2015隔年開講の「メディア・コミュニケーション論」と合わせて受講することで、メディア社会の全体像が知識として把握できる。映像資料を見るときには、ただ漠然と受動的に見るのではなくて、要点を記録にとって欲しい。マスメディアやインターネットに接する際には、それぞれのメディアが現代社会をどのように捉えているのかといった視点で見てもらいたい。オフィスアワー本講義に関わる質問・相談は,担当教員のオフィスアワーにて受け付ける。オフィスアワー時間については,学科掲示板(2アクティブ・ラーニングの内容号館地下1階)にて確認願う。授業担当者は広告会社のマーケティング部門で携わった業務経験をもち,さらに現在,複数地域での魅力発信とシティプロモーションの政策立案にも携わっている。メディアや生活者の情報行動,そして地域からの情報発信について,これまで実務上で得た経験や知識を活かしつつ授業設計している。のか抽 選 の 有 無あり備考【第9回】地域社会の情報化【第10回】ネット・コミュニティの社会理論【第11回】政治の情報化【第12回】ネット社会における人間像【第13回】情報社会の諸問題-監視社会論【第14回】情報社会のゆくえ【第15回】全体のまとめと補足浅岡 隆裕第1期講義コード11B7131601授業形態講義科目名情報社会論履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法平常点(授業での参加度合い・提出課題)30%。期末の筆記試験70%で成績評価をする。フィードバックの内容コメントについては,後日まとめて応答する。あるいは,ポータル等で解説を行う。教科書指定図書参考書教員からのお知らせその他   担 当 教 員    開 講 期 

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