史学科「都市江戸の考古学」都市は、人によって計画的に作られた特殊な地域である。特に江戸はその作られた過程や背景が明確な都市といえる。現在、江戸遺跡関係の発掘調査成果が積み重ねられ、それを基にした研究も進展している。本講義では、都市江戸とそこで発達した文化の成立過程を中心に考古学の調査・研究成果から紹介する。そして近世考古学と都市考古学研究のなかにそれらの研究成果を位置づけて解説する。以下の4つを到達目標とする。1.一地域における文化の成立過程とその背景・要因を理解できる。2.都市という特殊環境を理解できる。3.歴史研究における考古学研究の位置付けを理解できる。4.自然環境や社会環境が人に与える影響、またその逆についても理解できる。予習:対象の時代の概略を調べると共に前回の授業内容を復習しておくこと。各回の授業内容がお互いに関連づいたものになっている。(各回2時間)復習:WebClassでの小テストは披見可となっているので、それをおこなうことで復習をしてもらう。また、疑問点を整理し、自分なりに調べる。(各回2時間)【第1回】ガイダンス【第2回】都市江戸を考古学する-序論-【第3回】江戸の市街の考古学1-都市構成/武家屋敷-【第4回】江戸の市街の考古学2-町屋/寺社-【第5回】江戸のインフラ1-土木技術・建築技術-【第6回】江戸のインフラ2-水施設/ごみ処理-【第7回】江戸のインフラ3-そのほか-【第8回】江戸の墓と葬制【第9回】江戸の信仰と祭祀【第10回】江戸の災害考古学【第11回】江戸の飲食【第12回】江戸の衣文化・調度・文具【第13回】江戸の遊び【第14回】江戸の生産と消費【第15回】都市考古学を考える-江戸から東京へ-毎回の小テスト及び質問から受講生の理解度を確認し、次回の授業の際に補足もおこなう。具体的に、毎回の小テストに質問を記述する欄を設定し、次回にその質問に対する回答を受講者全員に向けておこなう。小テストの答え合わせと補足説明もおこなう。2001、『都市考古学の研究-中世から近世への展開-』前川要(柏書房)1991講義内容の概要、講義の進め方などに関して説明する。抽 選 の 有 無あり備考阿部 常樹第2期講義コード11B6136601授業形態講義科目名考古学特講14履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法授業へ取り組み姿勢(10%)、復習用小テスト[披見可]13回(50%)、期末試験(40%)で評価する。フィードバックの内容教科書指定図書参考書『事典 江戸の暮らしの考古学』古泉弘 ほか(吉川弘文館)2013、『図説 江戸考古学研究事典』江戸遺跡研究会(柏書房)教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容教員からのフィードバックによる振り返りその他 担 当 教 員 開 講 期 ― 159 ―
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