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本授業では、5~6世紀の中国南北朝時代を生きた女性たちについて、史料を部分的に読み解きながら、近年の研究成果を踏まえて概観する。乱世を生きた女性たちの姿を学ぶことで、中国史に対する理解を深め、日本・朝鮮半島を含むユーラシ授業の目的ア東部の歴史について知識を獲得し、考察することを目的とする。到達目標南北朝時代における政治・社会と女性たちの関係について俯瞰的に説明できる。異なる時代や地域における女性たちとの比較検討を行うための視点を獲得する。授業外学修内容・この科目では、60時間以上の授業外学習を行うこと。可能な限り、各回の内容について、授業で示した参考文献や授業中に授業外学修時間数配布した史料に目を通しておくこと。【第1回】中国南北朝時代概要【第2回】中国前近代の女性たち中国前近代の女性たちの生涯の概要について理解する。【第3回】南北朝時代の女性の生涯(1)【第4回】南北朝時代の女性の生涯(2)南北朝時代の女性たちの労働・戦争・宗教について学ぶ。【第5回】北魏前期の後宮【第6回】北魏前期の子貴母死【第7回】北魏の馮太后【第8回】北魏後期の中国化政策と後宮定期試験の評価基準とする。俗に「中国〇千年」と言われる中国の歴史は皇帝を頂点とする中央集権的、専制的な王朝がいくつも興亡しました。この授業では、そのような各王朝に通底する中国文明が芽生えた新石器時代から統一王朝が初めて成立する秦漢時代までの歴史・社会・文化について、文献史料や出土資料等を読み解きながら講義します。この授業を受けることで、①新石器時代から秦漢時代までの流れを把握し、概要を説明できる②中国や東アジアの歴史における中国文明や秦漢王朝の意味を理解し、説明できる③文献史料や出土資料の性質を理解し、歴史研究で使用することができるようになることを目標とします。この授業では、60時間以上の授業外学修を行って下さい。授業外学修は、予習として高校世界史の教科書や資料集を確認したり、復習として授業で用いた史料・資料の基本情報をまとめたり、参考書をはじめとする関連書籍を読んだりして知識と理解をさらに深めて下さい。【第1回】ガイダンス:中国史と素材【第2回】新石器時代:中国文明と【第3回】夏:考古資料と「王朝」【第4回】殷:最古の漢字が刻み残したコト【第5回】西周:理想化と現実【第6回】春秋時代(1)古代における国際関係【第7回】春秋時代(2)南方世界の認知【第8回】戦国時代(1)権力と政治改革『中国史』1(世界歴史大系)』松丸道雄他編(山川出版社)2003年8月、『中国の歴史』上:古代-中世』愛宕元・冨谷至(昭和堂)2005年4月、『殷周秦漢時代史の基本問題』編集委員会編(汲古書院)2001年6月、『古代中国:原始・殷周・春秋戦国』貝塚茂樹・伊藤道治(講談社)2000年2月、『秦漢帝国:中国古代帝国の興亡』西嶋定生(講談社)1997年3月、『中国の歴史』岸本美緒(筑摩書房)2015年9月、『中国歴史研究入門』礪波護他(名古屋大学出版会)2006年1月中国の南北朝時代の概要について理解する。南北朝時代の女性たちの結婚について学ぶ。北魏前期の後宮・皇后について学ぶ。北魏前期の子貴母死について学ぶ。北魏の馮太后の生涯について学ぶ。北魏の孝文帝改革と後宮の関係について学ぶ。抽 選 の 有 無あり備考抽 選 の 有 無あり備考【第9回】北魏後期の胡太后【第10回】東魏・北斉の女性権力者【第11回】西魏・北周の女性たち【第12回】東西分裂を生き抜いた女性たち【第13回】東晋・南朝前期の女性たち【第14回】南朝後期の女性たち【第15回】まとめと授業評価【第9回】戦国時代(2)思想哲学の黄金期【第10回】秦(1)統一と法律【第11回】秦(2)秦簡と社会【第12回】前漢(1)草創期の「王朝」【第13回】前漢(2)最盛期の光と影【第14回】前漢(3)後の時代における「漢」【第15回】まとめ会田 大輔北魏後期に実権を握った胡太后の生涯について理解する。北斉の婁太后・胡太后などの女性権力者について学ぶ。西魏・北周の皇后・皇太后について学ぶ。華北の東西分裂時の女性たちの苦闘について学ぶ。東晋・南朝前期の皇后や女性たちについて学ぶ。南朝後期の皇后や女性たちについて学ぶ。森 和第1期第2期講義コード11B6132501授業形態講義科目名東洋史特講5履修前提条件授業計画成績評価の方法期末試験(50%)、授業への取り組み姿勢(50%)による。到達目標に記載の内容について、自身の言葉で説明できることをフィードバックの内容リアクションペーパーに対するフィードバックを翌週授業内にて行う。教科書指定図書参考書『南北朝時代』会田大輔(中央公論新社)2021、『中国儒教社会に挑んだ女性たち』李貞徳(大修館書店)2009教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容意見共有、教員からのフィードバックによる振り返り、能動的な授業外学習などその他講義コード11B6132601授業形態講義科目名東洋史特講6履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法成績は授業への取組み姿勢(40%)と1回の期末レポート(60%)により評価します。フィードバックの内容毎回授業の最後に理解度の確認を行い、そのフィードバックを次の授業の最初に行います。教科書指定図書参考書教員からのお知らせオフィスアワーこの授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容意見共有・能動的な授業外学習。その他   担 当 教 員    開 講 期    担 当 教 員    開 講 期 ― 150 ―

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