史学科― 145 ―中世社会を生きる人々にとり、土地などの境界をめぐる大小の争いは切っても切り離せないものであった。そこで、中世後期(16世紀)を中心に、大名領国から村落までのさまざまな次元における境界争い(「境目相論」)を紹介し、紛争当事者の主張・論理とそれを仲裁・解決する人々が採用した方法・手段について講義する。1.境界争いとその解決手段には地域差を始めとする多様性が存在したことを理解し、列島規模での紛争状態・分裂状況を統一政権(豊臣政権・江戸幕府)が収束させるにいたった経過を説明できる。2.中世における紛争・解決を参考に、現代社会で頻発する紛争の要因・焦点について分類・分析できる。60時間以上の授業外学習をおこなうこと。ガイダンス時に示す概説書などをとおして時代の概要をあらかじめ理解しておき、各授業で紹介する参考文献に接することで復習に努めてもらいたい。【第1回】ガイダンス【第2回】境界線の引き方とその基準【第3回】各種史料(絵図ほか)にみる境界線【第4回】大名・領主の紛争①勃発の契機【第5回】大名・領主の紛争②調停と和平【第6回】大名・領主の紛争③戦後処理【第7回】境界線を引かないという方法①元に戻す【第8回】境界線を引かないという方法②中立地帯の設定【第9回】村の相論【第10回】戦国末期の大名間抗争【第11回】豊臣政権①境目画定(国分)【第12回】豊臣政権②政策路線の変更【第13回】豊臣政権③全国仕置【第14回】境目をめぐる江戸幕府・諸藩の対応/授業の総括【第15回】試験とその解説・試験 60%行する予定)。授業中には、適宜参考資料を映写して提示します。板書はしません。「取次(とりつぎ)」と仮称、その活動に注目し、当時における武家社会の仕組みを捉え直す。2.当該期の中央権力がその支配構造を採用するにいたった時代背景、さらに前後の時代との連関について説明できる。60時間以上の授業外学習をおこなうこと。ガイダンス時に示す概説書などをとおして時代の概要をあらかじめ理解しておき、各授業で紹介する参考文献に接することで復習に努めてもらいたい。【第1回】ガイダンス【第2回】直状と奉書・副状【第3回】室町幕府①畿内近郊の支配【第4回】室町幕府②諸国への指示伝達【第5回】室町幕府③東国経営【第6回】戦国大名①領国統治(西国)【第7回】戦国大名②領国統治(東国)【第8回】戦国大名③領主間交渉【第9回】戦国大名④戦争と和平【第10回】織田政権の版図拡大【第11回】豊臣政権①統一過程【第12回】豊臣政権②全国政権【第13回】豊臣政権③秀吉晩年【第14回】草創期の江戸幕府/授業の総括【第15回】試験と解説・試験 60%行する予定)。授業中には、適宜参考資料を映写して提示します。板書はしません。抽 選 の 有 無あり備考抽 選 の 有 無あり備考戸谷 穂高戸谷 穂高第1期第2期講義コード11B6130501授業形態講義科目名日本史特講5履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法・授業への取り組み姿勢(リアクションペーパーを予定)40%フィードバックの内容リアクションペーパー等で寄せられた重要な質問には、それ以降の授業で回答していく。教科書指定図書参考書教員からのお知らせ配付資料をもとに講義します(初回ガイダンスではプリントを配布、以降、データを事前にアップロードするやり方へと移オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容能動的な授業外学習などその他講義コード11B6130601授業形態講義科目名日本史特講6履修前提条件授業の目的中世後期(主に16世紀)の日本政治史を中心に、A(人・集団・組織)とB(人・集団・組織)との間を仲介する存在Cを到達目標1.最高権力者のみならず、その周辺人物の動向に左右される意思伝達・意思決定のあり方を理解できる。授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法・授業への取り組み姿勢(リアクションペーパーを予定)40%フィードバックの内容リアクションペーパー等で寄せられた重要な質問には、それ以降の授業で回答していく。教科書指定図書参考書教員からのお知らせ配付資料をもとに講義します(初回ガイダンスではプリントを配布、以降、データを事前にアップロードするやり方へと移オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容能動的な授業外学習などその他 担 当 教 員 開 講 期 担 当 教 員 開 講 期
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