史学科「中国」を中心とするユーラシア東方地域の歴史を、通時的かつ包括的に学ぶことで、「中国」がどのように成り立ち、その歴史は近隣諸地域の動向とどのようにかかわりながら展開してきたか、について考えていきます。またその中で、日本がどう位置づけられるのかについても考えていきます。本授業では、新石器時代から夏・殷・周の初期王朝、秦漢帝国の成立、そして三国時代までを扱います。次のことを目標とします。1.ユーラシア東方地域の歴史的展開の概略を説明できる。2.ユーラシア東方地域の歴史的展開が、世界史の中で占める位置について説明できる。3.ユーラシア東方地域の歴史的展開の中で、日本が占める位置について説明できる。4.歴史をふまえて考えることの意義を理解する。授業で学んだことをより深く探求するため、意識的に世界史、東洋史に関係する書籍を読んでください。授業内でも読みやすい参考文献を積極的に紹介しますので、講義時間以外にそうした分野の読書のための学修時間を60時間以上を確保してください。【第1回】本授業の目的【第2回】「中国」・「東アジア」とユーラシア東方地域【第3回】新石器時代~夏【第4回】殷・周【第5回】春秋・戦国時代【第6回】秦の統一【第7回】漢の成立と中央集権の確立【第8回】匈奴と漢【第9回】王莽と後漢の成立【第10回】後漢の衰亡と三国鼎立【第11回】秦漢帝国と周辺諸地域【第12回】三国時代【第13回】西晋の成立【第14回】「倭国」と「邪馬台国」【第15回】まとめ授業への取り組み姿勢(40%)と、期末レポート(60%)に基づいて評価します。「授業への取り組み姿勢」の部分では、毎回配布するリアクションペーパー(簡易小テスト的な内容を含む)の内容を重視します。レポートに対する講評はWebClass上でおこないます。『中華の成立:唐代まで』渡辺信一郎(岩波書店)2019、『神話から歴史へ:神話時代夏王朝』宮本一夫(講談社)2020、『都市国家から中華へ:殷周春秋戦国』平㔟隆郎(講談社)2020、『ファーストエンペラーの遺産:秦漢帝国』鶴間和幸(講談社)2020、『三国志の世界:後漢三国時代』金文京(講談社)2020、『漢帝国:400年の興亡』渡邉義浩(中央公論新社)2019上述のように重要な成績評価の対象ですので、回答忘れに注意してください。また、WebClassのメッセージ機能でも受け付けます。抽 選 の 有 無なし備考谷口 建速第1期講義コード11B6123301授業形態講義科目名東洋史概説1履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法フィードバックの内容リアクションペーパーのフィードバックは、次回授業時およびWebClass上でおこないます。教科書指定図書参考書教員からのお知らせ毎回、リアクションペーパーを配布します(もしくはWebClass上にアンケートを設定します)。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容意見共有、能動的な授業外学習その他 担 当 教 員 開 講 期 ― 131 ―
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