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高校までの歴史とは異なり、大学の歴史学では「歴史を考える」ことを目指します。具体的には、明治維新以降の戦争を通して近現代日本の歴史を学びますが、単に事実の理解にとどまらず、その歴史的事象の生成背景、その後の歴史への影響、歴史的事象の特徴、意義などを考えていきます。そのことによって歴史学の本質を理解し、「考える」ことを身に付けていきます。日本近現代史の流れを、世界のなかの日本という国際環境ないし地理的視野のなかで理解することを通じて、現在を生きる我々の社会がどのように形成されてきたのか、あるいは現在の社会を相対化できるような違いがどこにあるのかを知ることにより、現代の社会について多面的な視座から考える力を養うことを目標とします。授業の理解度を深めるために、授業前に配付したレジュメを熟読するなどの準備学習・復習を必要とします。この科目では、合計60時間以上の準備学習・復習を行ってください。【第1回】日本近代の戦争を学ぶ意味【第2回】日本軍隊の創生【第3回】天皇の軍隊の確立【第4回】日本の朝鮮半島新出【第5回】日清戦争と国民の創出【第6回】日露戦争と日本の満洲進出【第7回】第一次世界大戦と日本【第8回】満洲事変から日中戦争へ『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』加藤陽子(新潮文庫)2016年、『戦争の記憶』キャロル・グラック(講談社現代新書)2019年、『避けられた戦争』油井大三郎(ちくま新書)2020年、『南京事件』笠原十九司(岩波新書)1997年、『日清戦争』大谷正(中公新書)2014年、『日本軍兵士』吉田裕(中公新書)2017年、『戊辰戦争』保谷徹(吉川弘文館)2007年、『国民軍の神話』原田敬一(吉川弘文館)2001年、『戦争と民衆の社会史』大江志乃夫(現代史出版会)1979年、『キメラ満洲国の肖像(増補版)』山室信一(中公新書)2004年・初学者にも理解できるように分かりやすく説明いたしますが、不明点は積極的に調べたり質問したりしてください。ライブラリ内のマニュアルを参照)。抽 選 の 有 無なし備考【第9回】南京事件【第10回】第二次世界大戦と日本【第11回】戦争と沖縄【第12回】「終戦」と戦争責任、「慰安婦」問題【第13回】「終戦」と戦争責任、「徴用工」問題【第14回】戦後日本と領土問題【第15回】試験と解説真辺 美佐第2期講義コード11B6123201授業形態講義科目名日本史概説4履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法試験70%、授業への取り組み姿勢(課題提出を含む)30%フィードバックの内容内容に関するコメントや質問については、次回以降の授業で回答します。詳しい説明が必要な場合は、資料を追加します。教科書指定図書参考書教員からのお知らせ・教科書は使用しませんが参考書を始めとする諸研究を元にして作成したレジュメ等を配付します。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワー、メール等で受け付けます(利用方法はポータルサイト、アクティブ・ラーニングの内容反転授業その他外部講師の招聘を考えております。   担 当 教 員    開 講 期 ― 130 ―

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