史学科― 95 ―古代史や文化史で扱うような歴史事象について、学生1人1人の興味関心を育てていくこと。歴史を学ぶためには、過去の出来事を現代に伝えてくれる「資(史)料」を読解しなくてはならない。自分の歴史への興味を育てるには、論文を読解し、自分なりの考え方を持たなくてはならない。具体的には、3年後に控えた卒論を視野に入れつつ、自分自身の力で、歴史を勉強し、研究に昇華するための基礎的な手順を学ぶ。学生個々の興味・関心を模索し、育てる。2Aでは、第1期の日本史基礎演習1Aの成果を確かなものとするために平安時代の文献史料を学生の発表形式で輪読する(史料の詳細は受講生の研究希望題目を考慮した上で、学生とコミュニケーションをはかりながら決める)。史料から歴史を読み取る作業を身につけてほしい。また、卒論を視野に入れ、学生一人一人が興味関心のあるテーマについて発表をしてもらう時間を設ける。①高等学校までの歴史と大学で学ぶ歴史の違いを具体的に認識できるようになる。②史料読解を通じて、歴史研究の基盤である史料の扱い方、触れあい方を学ぶ。史料と向かい合ったとき、どんなことを考慮して読解しなくてはならないかを、自力で考えられる。歴史事象と向かい合ったとき、何を調べ、どう考えを巡らすべきか、受け身でなく、自主的・積極的に取り組んでいくための基盤をつくる。③自分の興味ある歴史事象について、みずから疑問を懐くことができるようになったり、課題を設定できるようになったりする。授業時の講義のメモや授業の予習・復習を忘れずに。授業外で60時間以上の学修を行うこと。【第1回】ガイダンス、年間計画の確認など【第2回】夏休み終了後提出してもらうレポートの口頭報告①【第3回】夏休み終了後提出してもらうレポートの口頭報告②【第4回】史料を読む①輪読【第5回】史料を読む②輪読【第6回】史料を読む③輪読【第7回】史料を読む④輪読【第8回】史料を読む⑤輪読【第9回】史料を読む⑥輪読【第10回】史料を読む⑦輪読【第11回】史料を読む⑧輪読【第12回】史料を読む⑨輪読【第13回】史料を読む⑩輪読【第14回】史料を読む⑪輪読【第15回】第2期の総括ンン※上記の輪読は、1巡ののち2巡目からは学生の担当する史料の字数が増え、求める報告内容もより専門性を有したものとなる。ン※上記の史料講読では平安時代末期の説話集『古事談』をあつかう予定だが、学生それぞれの興味・関心をリサーチしたのち、変更もあり得る。ン※各回ごとの内容は、授業の進捗度、学生の理解度を考慮したうえで多少の増減や内容の入れ替えなどを予定している。成績評価の方法授業への取り組み姿勢40%、提出物30%、報告などの内容30%による総合評価とします。なお、史料講読時、参考書や注釈フィードバックの内容通常は提出物の場合は返却時におこなう。教科書指定図書参考書教員からのお知らせ参考文献や関連する書籍類は、その都度、紹介する。また授業時、漢和辞典や国語辞典は必携。また、学生の理解度や授業オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。また、授業がはじまったら、webでのアクティブ・ラーニングの内容講義主体のときもあるが、基本的には学生に問いかけ、あるいは意見を求める形式でおこなう。個人ないしは2・3名ずつのグループワークで課題に取り組んでもらい、それをゼミ生の前で報告、みなで質問したり、意見を出し合ったりする。その他授業においてはどんな小さなことでも疑問におもったことは気兼ねなく質問すること。気軽に声がけしてほしいし、webや本・全訳本などからコピー&ペーストするような報告者については厳しく対応する。計画の進み具合によって、授業内容が変更されることがあります。相談方法を提示する予定(teamsやzoomミーティングを使う)。メールなどを用いてもいいので、どんどん話してみてください。抽 選 の 有 無なし備考佐多 芳彦第2期講義コード11B6120601授業形態演習科目名日本史基礎演習2A履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画 担 当 教 員 開 講 期
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