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環境倫理学の基本的諸問題を概説する。先ず、伝統的倫理学の考え方を確認した後に、伝統的思考が環境問題に直面した際に露になる限界を明確にする。次いで、多くの環境論者が主張する人間中心主義批判という論点を検討する。人間中心主義批判に関わる論点として、特に動物倫理学の諸問題を集中的に考察する。加えて、地上交通のあり方と最適な都市設計についても模索する。最後に、そもそも環境倫理学が環境問題を解決するために必要なのかということ自体を反省する。必要に応じて、DVDを鑑賞する機会も設ける。にする。未来世代のために自分ができることは何かを考え、できる範囲でいいから何らかの実践を行えるようになる。講義一回につき4時間。合計60時間必要。予習復習、特に復習を怠らず行うように。【第1回】現代における環境倫理学の意義【第2回】倫理学の基礎【第3回】人間中心主義の諸問題【第4回】功利主義と動物倫理【第5回】義務論と動物倫理【第6回】徳倫理と動物倫理【第7回】肉食の問題【第8回】動物実験の問題に判断する。定期試験50%、課題図書レポート20%、授業への取り組み姿勢30%で評価する。『はじめての動物倫理学』田上孝一(集英社)2021、『ベジタリアン哲学者の動物倫理入門』浅野幸治(ナカニシヤ出版)2021、『動物の権利入門』フランシオン(緑風出版)2018、『動物の権利・人間の不正』レーガン(緑風出版)2022、『動物倫理の最前線』井上太一(人文書院)2022、『支配の政治理論』田上孝一編(社会評論社)2018、『徳と政治』菊池・有賀・田上編(晃洋書房)2019、『平等の哲学入門』新村・田上編(社会評論社)2021参考書『技術者倫理を考える』石塚正英編(朝倉書店)2014、『日本語表現力』石塚・黒木編(朝倉書店)2016、『いのちへの儀礼』教員からのお知らせなるべく前期と連続して履修して下さい。オフィスアワー講義終了後に掲示板やメールで適宜対応。アクティブ・ラーニングの内容授業期間中に行うレポート及び小テストの回答を素材に討論会を行う。また、オンラインを活用して授業内容のフィードバッその他教科書に沿って授業を行なうので、教科書は絶対に入手するようにして下さい。生田武志(筑摩書房)2019クに努める。抽 選 の 有 無なし備考【第9回】ファッションとエンターテイメントにおける動物【第10回】コンパニオン動物の問題【第11回】野生動物の問題【第12回】クルマ社会批判【第13回】ユニバーサルデザイン【第14回】最適な都市設計の倫理【第15回】持続可能な文明に向けて田上 孝一使用の問題―環境倫理学を学ぶということ―第2期講義コード11B5130201授業形態講義科目名環境倫理学履修前提条件授業の目的到達目標倫理学及び環境倫理学の基本的な考え方を身に付ける。自分の身の周りの出来事に対して、批判的に見ることができるよう授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法授業レスポンス、課題図書を読んでのレポート、期末試験により判定する。一定回数以上の出席を前提とした上で、総合的フィードバックの内容授業レスポンスにより、学生の理解度を確かめながら授業を進める。メインレポートの他に、必要に応じて補助レポートを課して、学生の学習意欲を喚起させる。シラバス記載資料以外にも、授業に関係する参考文献や映像資料等を随時紹介する。教科書『「環境倫理学」講義用資料集』田上孝一(私家版)指定図書   担 当 教 員    開 講 期 ― 72 ―

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