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― 64 ―皆さんはこの授業を履修しようかどうか考えているところだと思います。その時、皆さんは履修するかどうかを自分の意志で自由に選択できると思っておられるでしょう。しかし哲学者や科学者のなかには、「意志の自由」という考え方には根拠がないという議論を展開する人も多数います。なぜそのような議論がなされるのでしょうか。こうした自由をめぐる問題を考えることが目的です。哲学のなかの基本問題の一つと見なされている自由とはどのようなことか、という問題をめぐって、とりわけ「自由意志と決定論」と呼ばれる問題の立て方がふさわしいのかどうかについて、哲学史の流れを踏まえて理解できるようになることが目標である。大学設置基準では、授業時間のほかに、予習や復習のために60時間の学習が求められる。具体的には、毎回の授業時に出される課題へ回答するための復習、授業前の教材の予習、それに加えて、中間レポート、学期末レポート作成のための時間を当てる。【第1回】序論:自由であるとはいかなることか:自由意志と決定論をめぐる問題構制(1)【第2回】自由意志と決定論をめぐる問題構制(2)『素晴らしき新世界』の自由【第3回】自由意志と決定論をめぐる問題構制(3)宿命論と決定論【第4回】自由意志と決定論をめぐる問題構制(4)現象学的観点と現代における生命倫理の問題【第5回】古代の自由観(1):プラトン【第6回】古代の自由観(2):アリストテレス【第7回】中世の自由観(1):アウグスティヌス【第8回】中世の自由観(2):トマス・アクィナス【第9回】近代の自由観(1):ホッブス【第10回】近代の自由観(2):ロック【第11回】近代の自由観(3):ヒューム【第12回】近代の自由観(4):スピノザ【第13回】三つの自由概念【第14回】自由意志と脳科学【第15回】まとめンン以上は予定であり、受講者の興味や関心、また、質問などによって内容が変更される場合がある。中間レポートと学期末レポートは必須です。履修者の対応に応じて変更する場合がある。す。また、中間レポート、学期末レポートなどに関しても、授業内でフィードバックを行う。て授業する。授業資料はストレージにアップロードし、あらかじめ手に入るようにする。あらかじめ知らせてくれれば、メールで対応する。抽 選 の 有 無なし備考村田 純一第2期講義コード11B5125101授業形態講義科目名哲学特殊講義4履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法中間レポート35パーセント、学期末レポート35パーセント、各授業後に出される課題への回答30パーセント。フィードバックの内容オンラインの掲示板を使って、毎回、授業内容についての課題に関しての回答をもとめ、それに対して、コメントを行いま教科書指定図書参考書教員からのお知らせ本授業では、特に一つの教科書を指定しないが、授業内で適宜関連する文献を紹介する。毎回、パワーポイントの資料を使っオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業時に受け付けるほか、掲示板を利用することも考える。詳しい応答が必要な場合には、アクティブ・ラーニングの内容その他   担 当 教 員    開 講 期 

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