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哲学科― 51 ―日本の最も独創的な哲学者西田幾多郎の『善の研究』第二編「実在」を手掛かりに、身体論を展開する。この書は、意識と実在、自然と精神、自我と他者などが各々対立する以前の最も具体的で豊かな経験から実在体系を説明する。この哲学を基に、拙著『こわばる身体がほどけるとき』も用いつつ、現代の身体の課題と展望を明らかにしうる思想を受講者と共に模索する。毎回のペーパーの作成。授業外に計60時間以上の学修を行うこと。【第1回】ガイダンス―現代のこわばる身体【第2回】経験の一なる場【第3回】場としての「ほどける身体」とその実例【第4回】「ほどける身体」の実践―型・息・間【第5回】場としての「身体」と意識現象【第6回】実在の真景(1)【第7回】実在の真景(2)【第8回】真実在の形式の同一性(1)ンンこのうち一回、「ほどける身体」に関わるゲスト講師を招聘する予定。また、上記については、受講生の希望や、実際の講読と議論の内容・進度に応じて変更がありうる。毎回提出するペーパーと口頭発表や討論への参加態度(50%)、学期末レポート(50%)などをもとにした総合評価。詳しくは初回授業時に告知するので、かならず出席すること。なお授業の進め方について、シラバスの「教員からのお知らせ」の項目をよく読んで理解しておくこと。代書館)『善の研究』は必ず入手すること。『こわばる身体がほどけるとき』は入手することが望ましいが、それを望まない者にはコピーを配付する予定。また、授業では、受講者全員に、毎回、その回の講読箇所の内容要約とコメント(疑問、問題点、自分の意見)を事前にまとめて書いてきてもらい、そのペーパーを提出した者のみ、その回出席とする。受講条件について詳しく説明するので、初回の授業に必ず出席すること。抽 選 の 有 無なし備考【第9回】真実在の形式の同一性(2)【第10回】真実在の根本方式(1)【第11回】真実在の根本方式(2)【第12回】唯一実在と身体(1)【第13回】唯一実在と身体(2)【第14回】実在の分化発展と身体(1)【第15回】実在の分化発展と身体(2)板橋 勇仁第2期講義コード11B5122901授業形態演習科目名哲学演習14履修前提条件授業の目的到達目標西田哲学研究を通じて身体論を展開する力を得る授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法フィードバックの内容ペーパーや発表をもとにした討論において教員からのコメントを行う。教科書『善の研究』西田幾多郎(岩波文庫)、『こわばる身体がほどけるとき―西田幾多郎『善の研究』を読み直す』板橋勇仁(現指定図書参考書教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーでも受付ける。アクティブ・ラーニングの内容演習形式で行う。その他哲学演習13、哲学演習14とをあわせて受講することを望む。   担 当 教 員    開 講 期 

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