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力、対話能力、とりわけ読解力とレジュメ作成能力を養成するのが目的である。【第1回】イントロダクション 魔術的幻視の現象学【第2回】ジョン・ディーの自然哲学と水晶球幻視【第3回】エドワード・ケリーの水晶球幻視【第4回】ヤコブ・ベーメの神智学【第5回】ヤコブ・ベーメの幻視体験【第6回】メスマーの動物磁気説【第7回】メスメリズムと幻視 J.ケルナーとF.ハウフェ【第8回】G.H.シューベルトの自然哲学とメスメリズム【第9回】G.H.シューベルトの「夢の象徴学」【第10回】ヴァンパイア幻想【第11回】エリファス・レヴィ 星気光と幻視【第12回】エリファス・レヴィ 占術と幻視【第13回】ヴィクトリア朝の心霊主義【第14回】ファンタスマゴリアと降霊会【第15回】総括日本で最も独創的な倫理学を構築した和辻哲郎の主著『倫理学』における「人間存在の根本構造」を精読し、共同存在としての人間存在の本質的構造を考察する。和辻は、西田幾多郎の「場所の論理」に影響を受けつつ、実体性ではなく関係性を原理にすることで、独自の倫理学を展開した。彼の倫理学は、人間をその「間柄」的共同性から把握することで、風土的・歴史的存在としての「人-間」をあらわにする。従来、和辻の思想は全体主義的であるとの見解が支配的であったが、しかしそれは和辻の言う「空」ないし「無」への無理解による誤解であると思われる。共同性そのものの外部と言うほかない他者との間柄をも志向する、和辻の人間学のヴィヴィッドな側面を考察してみたい。毎回のペーパーの作成ならびに発表担当の際には発表準備。以上を合わせて授業外に計60時間以上の学修を行うこと。【第1回】授業のガイダンス【第2回】『倫理学』についてのガイダンス【第3回】『倫理学』第一章第二節「人間存在における個人的【第4回】第二節「人間存在における個人的契機」(2)【第5回】第二節「人間存在における個人的契機」(3)【第6回】第二節「人間存在における個人的契機」(4)【第7回】第四節「人間存在の否定的構造」の紹介【第8回】第六節「信頼と真実」(1)ンン上記は予定であり、受講生の希望や、実際の受講人数および講読と議論の内容・進度に応じて変更がありうる毎回提出するペーパーと口頭発表や討論への参加態度(50%)、学期末レポート(50%)などをもとにした総合評価。詳しくは初回授業時に告知する。なお授業の進め方について、シラバスの「教員からのお知らせ」の項目をよく読んで理解しておくこと。教科書は現在絶版であり、開講時にも入手がむずかしい場合には、教員がコピーして配布する。なお、受講者全員に、毎回、その回の講読箇所の内容要約とコメント(疑問、問題点、自分の意見)を事前にまとめて書いてきてもらい、そのペーパーを提出した者のみ、その回出席とする。毎回、要約とコメントを書いてきたペーパーを提出することを受講者全員に課す。受講条件について詳しく説明するので、初回の授業に必ず出席すること。抽 選 の 有 無なし備考抽 選 の 有 無なし備考武内 大板橋 勇仁第2期第1期講義コード11B5122701授業形態演習科目名哲学演習12履修前提条件授業の目的魔術的な幻視体験を現象学的に分析し、さらに魔術的実践知の哲学的意義を考える。この授業では、哲学的な思考力、論述到達目標わかりやすいプレゼンテーション資料が作れる。テキストの内容から自分なりの「問い」を引き出すことができる。授業外学修内容・教科書の読解、プレゼンテーション資料の準備、レポート作成を含めて、授業外に計60時間以上の学修が必要となる。授業外学修時間数授業計画成績評価の方法レポート(50%)、プレゼンテーション資料(30%)、授業への参加態度(20%)を考慮した総合評価。フィードバックの内容提出された課題や質問については、随時フィードバックを行う。教科書指定図書参考書『夢の現象学・入門』渡辺恒夫(講談社)2016、『夢と人間社会〈下〉』ロジェ・カイヨワ他(法政大学出版局)1985教員からのお知らせテキストはこちらで準備いたします。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。アクティブ・ラーニングの内容プレゼンテーション。その他講義コード11B5122801授業形態演習科目名哲学演習13履修前提条件授業の目的到達目標和辻倫理学の研究を通じて人間存在の諸問題を考察することができる授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法フィードバックの内容ペーパーや発表をもとにした討論において教員からのコメントを行う。教科書『倫理学(一)』和辻哲郎(岩波文庫)指定図書参考書教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーでも受付ける。アクティブ・ラーニングの内容グループ・ディスカッションを行う。その他哲学演習13、哲学演習14とをあわせて受講することを望む。教科書が入手不可能な場合にはコピーして配布する。   担 当 教 員    開 講 期    担 当 教 員    開 講 期 契機」(1)【第9回】第六節「信頼と真実」(2)【第10回】第六節「信頼と真実」(3)【第11回】第六節「信頼と真実」(4)【第12回】第七節「人間の善悪」(1)【第13回】第七節「人間の善悪」(2)【第14回】第七節「人間の善悪」(3)【第15回】まとめ― 50 ―

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