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哲学科カントは、彼の批判哲学の基礎を置いた『純粋理性批判』を1781年に公刊したとき、すでに齢五十七歳であった。それ以前の長い哲学者としてのキャリアにおいて、彼はさまざまな研究を行なっていたことが知られている。この演習では、そのうちでも40代初頭におけるカントの形而上学の立場を示す論文「自然神学と道徳の原則の判明性」を精読する。そこには、ライプニッツ-ヴォルフ哲学と通称される当時のドイツの大学における哲学スタンダードの内側から、自分の哲学的思考を形成しようとするカントの苦闘の跡を見ることができよう。この科目では、以下のような作業をして60時間以上の授業外学修を行なうこと。すなわち、各回に読むテクストの該当箇所を下読みして、理解できない点を明確にし、必要に応じて質問できるようにして授業を受けること。授業後には、授業の内容を念頭に置きながら、該当箇所を反復読み、自分なりのまとめを執筆すること。【第1回】イントロダクション【第2回】「自然神学と道徳の原則の判明性」「序」を読む【第3回】「自然神学と道徳の原則の判明性」第一考察を読む【第4回】「自然神学と道徳の原則の判明性」第一考察を読む・続き【第5回】「自然神学と道徳の原則の判明性」第一考察を読む・続き【第6回】「自然神学と道徳の原則の判明性」第二考察を読む【第7回】「自然神学と道徳の原則の判明性」第二考察を読む・続き【第8回】「自然神学と道徳の原則の判明性」第二考察を読む・続き【第9回】「自然神学と道徳の原則の判明性」第三考察を読む【第10回】「自然神学と道徳の原則の判明性」第三考察を読む・続き【第11回】「自然神学と道徳の原則の判明性」第三考察を読む・続き【第12回】「自然神学と道徳の原則の判明性」第四考察を読む【第13回】「自然神学と道徳の原則の判明性」第四考察を読む・続き【第14回】「自然神学と道徳の原則の判明性」第四考察を読む・続き【第15回】総括は出席扱いにしません。力、対話能力、とりわけ読解力とレジュメ作成能力を養成するのが目的である。【第1回】イントロダクション 魔術的幻視の現象学【第2回】現象学の基礎【第3回】想像力と夢見の現象学【第4回】魔術とは何か【第5回】意識変容と幻視【第6回】シャーマニズム【第7回】シャーマニズム【第8回】アスクレピオス 夢と治癒【第9回】アスクレピオス 夢と治癒【第10回】コルバンの想像世界論 イスラム神秘主義【第11回】コルバンの想像世界論 イスラム神秘主義【第12回】魔女の飛行・変身体験【第13回】妖精王国への探訪【第14回】魔女の軟膏【第15回】総括抽 選 の 有 無なし備考抽 選 の 有 無なし備考湯浅 正彦武内 大第2期第1期講義コード11B5122501授業形態演習科目名哲学演習10履修前提条件授業の目的到達目標カントのテクストの読解をつうじて、西洋哲学へのなにがしかの理解を得ることができる。授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法期末のレポート60%、平常点40%により総合的に評価する。フィードバックの内容小テストを行なった場合には、模範解答を示す。教科書プリントを配布する。指定図書なし。参考書適宜紹介する。教員からのお知らせ適宜質問や討論の時間を設けるつもりですので、積極的に発言して哲学的な体験を深めるようにしてください。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。アクティブ・ラーニングの内容グループディスカッション。その他テクストをもたない者(家へ忘れてきた場合を含む)の授業への参加を認めません。また、理由なく授業に遅刻して来た者講義コード11B5122601授業形態演習科目名哲学演習11履修前提条件授業の目的魔術的な幻視体験を現象学的に分析し、さらに魔術的実践知の哲学的意義を考える。この授業では、哲学的な思考力、論述到達目標わかりやすいプレゼンテーション資料が作れる。テキストの内容から自分なりの「問い」を引き出すことができる。授業外学修内容・教科書の読解、プレゼンテーション資料の準備、レポート作成を含めて、授業外に計60時間以上の学修が必要となる。授業外学修時間数授業計画成績評価の方法レポート(50%)、プレゼンテーション資料(30%)、授業への参加態度(20%)を考慮した総合評価。フィードバックの内容提出された課題や質問については、随時フィードバックを行う。教科書指定図書参考書『夢の現象学・入門』渡辺恒夫(講談社)2016、『夢と人間社会〈下〉』ロジェ・カイヨワ他(法政大学出版局)1985教員からのお知らせテキストはこちらで準備いたします。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。アクティブ・ラーニングの内容プレゼンテーション。その他   担 当 教 員    開 講 期    担 当 教 員    開 講 期 ― 49 ―

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