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哲学科― 37 ―我々は日々フィクション(虚構)に触れて暮らしていますが、フィクションについて実はよく理解していないところがあります。そのことを浮き彫りにするために、主に以下の3つの問いを取り上げます。1)フィクションとノンフィクションとを分けるものは何か2)われわれはなぜフィクションを楽しめるのか3)フィクションの中の登場人物はどのような意味で存在していると言えるのか・哲学的議論を理解する力を身につける・哲学的議論の妥当性を批判的に検討する力を身につける・哲学的議論を具体的な問題に適用する力を身につけるこの科目では60時間以上の授業外学修を行うこと。その時間を毎回の講義内容の振り返りや課題の作成にあててください。【第1回】ガイダンス(成績評価の方法の説明+講義の概要の紹介)【第2回】第1部 フィクションとノンフィクションの違いは何か【第3回】作品の特徴に注目する【第4回】虚構説:作品と現実との関係に注目する【第5回】意図説:作者の意図に注目する【第6回】ごっこ遊び説:読者の姿勢に注目する【第7回】第2部 我々はなぜフィクションを楽しむことができるのか【第8回】ごっこ遊び説:見立てから生じる恐怖【第9回】思考説:考えるだけで怖くなる?【第10回】悲劇の快:模倣がもたらす快【第11回】悲劇の快:筋や感情がもたらす快【第12回】第3部 フィクションの登場人物はどのような存在か【第13回】そもそも「存在」とは?:ラッセル対マイノング【第14回】理論的対象説:文芸批評の成立条件としての虚構的対象【第15回】ごっこ遊び説と人工物説:言葉が生み出す対象*学期中に課題を2回提出してもらい、それをもとに学期末レポートを作成してもらう予定です。課題についても、代表的な答えやおもしろかった答えなどを紹介する資料を配布します。『フィクションの哲学[改訂版}』清塚邦彦(勁草書房)2017、『フィクションとは何か』ケンダル・ウォルトン(名古屋大学出版会)2016、『恐怖の哲学』戸田山和久(NHK出版)2016、『虚構世界の存在論』三浦俊彦(勁草書房)1995、『現代存在論講義II』倉田剛(新曜社)2017抽 選 の 有 無なし備考竹内 聖一第2期講義コード11B5121101授業形態講義科目名現代哲学の諸相2履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法講義への取り組み(50%)、課題(30%)、学期末レポート(20%)で評価します。フィードバックの内容次回の講義の冒頭で、前回皆さんから寄せられた問題への答や講義内容に対する質問について紹介する資料を配布します。教科書指定図書参考書教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、c-learningを通じて受けつけます。アクティブ・ラーニングの内容c-learningに書き込まれた回答を匿名で公開することで、受講生全体の意見共有を図ります。その他   担 当 教 員    開 講 期 

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