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文学科日文コース講義コード11B8131401授業形態講義科目名イメージと文学2履修前提条件授業の目的映像(イメージ)とことばの関係を、主に日本の写真家の営みから考察する。到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画現代日本の芸術環境において、映像がいかに用いられてきたかを学ぶことを通じて、比較芸術論の観点から〈作品〉を総合的に捉え、批判的に観賞する能力を身につける。日本写真史の基礎的な知識を得る。1960-70年代日本における映像論に関する知識を得る。この授業では、授業外に60時間以上の学修を求める。授業中に示す参考文献実際に手に取って、目を通すこと。積極的に都内の映画、演劇、展覧会を観に行くこと(義務ではない)。授業で扱った内容に関連して自分で興味ある対象を見出し、調べてリアクションペーパーや期末レポートに反映させること。以上を遂行することで、一学期を通じて計60時間以上になるよう自習すること。ン現代において、映像と言語は、相互補完的な役割を持ちつつ、表現活動の根幹を成している。とりわけ、19世紀に光を定着させる技術の誕生によって、芸術表現の一翼を担うこととなった〈写真〉や〈映画〉などの「映像」は、テレビやインターネットを経て、現代においてますます表現としての在り方を多様化させている。ン本授業では、映像の基礎となる写真が日本に於いてどのように捉えられてきたかを、写真が伝来した幕末から戦後まで、通史的に概観する。とりわけ、写真、映画、テレビ等の「映像」の可能性が徹底的に追及された1960-70年代日本の芸術家たちの活動を中心として、ことば(あるいはそれによって捕捉される概念)との関係から考察したい。本授業は、映像とことばの関係を、〈写真〉を題材として、個別の作家、作品を参照しながら考察するものである。【第1回】ガイダンス【第2回】ピクトリアリズム【第3回】情報としての写真 名取洋之助【第4回】名取洋之助と土門拳【第5回】リアリズム写真1 土門拳【第6回】リアリズム写真2 土門拳とアマチュア写真【第7回】映像派1 細江英公【第8回】映像派2 東松照明ほか 匿名の試み【第9回】PROVOKE【第10回】森山大道 写真による写真批評【第11回】中平卓馬 映像の批評【第12回】寺山修司の写真【第13回】写真とことば―寺山修司と森山大道、中平卓馬【第14回】写真とことば―中平卓馬と篠山紀信【第15回】まとめン上記は目安であり、内容は学生の興味関心に応じて変わる可能性がある―授業の前半部では毎回、リアクションペーパーに対して返答する。その内容によって授業の方向は変化し得る。成績評価の方法毎回の授業後に提出するリアクション・ペーパー(50%)及び、期末レポートもしくはテスト(50%)によって評価する。フィードバックの内容リアクションペーパーに対するフィードバックを翌週授業内にて行なう。教科書『寺山修司の写真』堀江秀史(青土社)2020指定図書『なぜ、植物図鑑か 中平卓馬映像論集』中平卓馬(筑摩書房)2007年、『ロミイの代辯 寺山修司未刊行作品集』寺山修司参考書教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内で対応します。メールでの質問等も受け付アクティブ・ラーニングの内容双方向アンケートその他(レポートかテストかは、授業初回に指示する。)(幻戯書房)2018年けます。アドレスは授業時間内に指示します。抽 選 の 有 無あり備考堀江 秀史第1期   担 当 教 員    開 講 期 ― 367 ―

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