letters_2023_02
357/470

文学科日文コース漢文訓読の基礎。高等学校の「国語総合」・「古典B」において古典漢文の学習はある程度行われているものの、必ずしも十分な漢文読解能力を修得できているとは限らない。本授業では、漢文訓読の基礎を、返り点・送りがなのレベルから改めて学習し直し、漢文訓読の基礎を身につけることを目的とする。・漢文訓読の基礎と方法を理解することができる。・返り点・送りがなのついている文章を十分に読むことができる。・返り点・送りがなのついていない文章は、辞書を使って読むことができる。この科目では、60時間以上の授業外学修を行うこと。テキストに記された資料を自らもう一度書き下し文に直して、漢文訓読の練習を行うこと。【第1回】1,漢文とは何か【第2回】2,漢文の基本的なルール、漢文についての言葉の説明【第3回】3-1,返り点(レ点、一二点、上下点)【第4回】3-2,返り点(複数の返り点の組み合わせ)【第5回】4-1,書き下し文(書き下し文のルール)【第6回】4-2,書き下し文(訓点文を書き下し文に直す練習)【第7回】5-1,再読文字(再読文字の原理)【第8回】5-2,再読文字(再読文字各論)【第9回】6-1,漢文の文法(二字熟語から漢文の文法を考える)【第10回】6-2,漢文の文法(漢文の文法各論)【第11回】7-1,基本句形(否定・禁止・可能・疑問・反語・使役)【第12回】7-2,基本句形(受身・比較・課程・限定・比況・希望・抑揚・詠嘆)【第13回】8-1,句点文の読み方(二字の言葉、三~五文字の文章)【第14回】8-2,句点文の読み方(返り点・送りがなのない短い文章を読む)【第15回】全体のまとめ中国古典文学史の中で、漢魏六朝時代の詩を概説する。中国の文学は『詩経』から始まり、3000年以上の間途切れることなく現在までつながっている。その中で漢魏六朝時代は、次の唐代に詩が大きく発展していくための準備期間ともいうべき時代である。この時代における文学作品の文学史上における意味を考える。また教科書に記載された作品を漢文訓読する練習も行い、漢文訓読の基礎を修得することも目的とする。う。抽 選 の 有 無なし備考抽 選 の 有 無なし備考中川 諭中川 諭第1期第2期講義コード11B8120501授業形態講義科目名漢文学概論1/東洋古典文学概論1履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法期末試験(50%)、授業への取り組み姿勢・漢文訓読の発表(50%)フィードバックの内容漢文訓読について、発表ごとに講評を行う。教科書『漢文を基礎から学ぶ』中川諭(東方書店)2023年指定図書参考書教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は学部学科に定めるオフィスアワーにて対応します。アクティブ・ラーニングの内容漢文講読の各項目についての説明の後、練習問題を解き、を発表する。その他講義コード11B8120601授業形態講義科目名漢文学概論2/東洋古典文学概論2履修前提条件授業の目的到達目標・中国古典文学の概要を理解することができる。・漢文訓読の基礎と方法を理解することができる。授業外学修内容・この科目では、60時間以上の授業外学修を行うこと。各回の授業で取り上げた文学作品について、教科書や配付資料に記さ授業外学修時間数れた漢文の文章を自らもう一度書き下し文に直して、漢文訓読の練習を行うこと。【第1回】ガイダンス 漢代以前の詩『詩経』・『楚辞』【第2回】漢代1 楽府【第3回】漢代2 五言詩の成立、「古詩十九首」【第4回】魏晋1 建安文学(1)曹操・曹丕・曹植【第5回】魏晋2 建安文学(2)建安の七子【第6回】魏晋3 竹林の七賢【第7回】魏晋4 西晋の詩【第8回】魏晋5 東晋の詩、蘭亭の遊【第9回】南北朝1 陶淵明【第10回】南北朝2 謝霊運【第11回】南北朝3 鮑照と謝朓【第12回】南北朝4 斉・梁代の詩 竟陵の八友【第13回】南北朝5 梁・陳代の詩 文学批評【第14回】南北朝6 北朝の詩【第15回】総括授業計画成績評価の方法期末試験(50%)、授業への取り組み姿勢・発表の内容(50%)フィードバックの内容漢文訓読の発表の際に、コメントをする。教科書『中国古典文学二十講 概説と作品選読』八木章好(白帝社)2003年指定図書『漢文を基礎から学ぶ』中川諭(東方書店)2023年参考書教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は学部学科に定めるオフィスアワーにて対応します。アクティブ・ラーニングの内容配付資料に示した作品を読み、書き下し文に直したり訓点を付けたりする練習を行う。そしてそれを発表し、振り返りを行その他   担 当 教 員    開 講 期    担 当 教 員    開 講 期 ― 347 ―

元のページ  ../index.html#357

このブックを見る