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哲学科本講義では、哲学の根本的な問いのひとつである「私とは何か」という問いを、「世界とは何か」、そして「他者とは何か」という問いと関係させながら、取り扱う。具体的には、近現代の哲学者達の知見を糧としつつ、それぞれが自らの「私」を問い直すことを目的とする。①西洋近現代の哲学者たちが、どのように「私」と「世界」、「他者」の問題を考えてきたのかを理解し、自分の言葉で説明することができる。②①で学んだ内容をもとに、自らの「私」について問いを立てることができる。各回の授業内容の予習、復習をすること。参考書としてあげたものを参考に、興味を持った哲学者の著作に取り組むこと。レポート作成と合わせて、授業外に計60時間の学修を行うこと。ン授業では、批判的な思考力を育成するために、教師による講義と、学習者同士の協働学習(ピア・ラーニング)を併用する(詳しくは、初回の講義で説明する)。【第1回】授業の予定、進め方。「私」、「世界」、「他者」とは何だろうか?【第2回】デカルト① 確かなものとは何だろうか?【第3回】デカルト② コギトとしての「私」【第4回】デカルト③ 世界の本質【第5回】フッサール① 先入見を廃すると、「世界」と「私」はどう見えるのか?【第6回】フッサール② 超越論的主観性【第7回】フッサール③ 他者とは何か?Ⅰ 他者とは私と似たものなのか?【第8回】ハイデガー①「世界内存在」とは何か?【第9回】ハイデガー② 道具とは何か?【第10回】ハイデガー③「皆にそう思われている私」と「本当の私」とは違うのか?【第11回】ハイデガー④ 他者とは何か?Ⅱ 他者と共にある存在【第12回】レヴィナス① 独自のものと共通するもの【第13回】レヴィナス② 理解できないものとしての他者【第14回】レヴィナス③ 他者とは何か? Ⅲ【第15回】授業のまとめ、最終レポート提出。「私」、「世界」、「他者」とは何だろうか?(再考)ンン授業の予定は、学生の理解度によって、適宜変更される場合がある。力を評価する。『デカルト的省察』フッサール著;浜渦辰二訳(岩波書店)2001、『存在と時間〈上〉(ちくま学芸文庫)』マルティン・ハイデッガー著;細谷貞雄訳(筑摩書房)1994、『存在と時間〈下〉(ちくま学芸文庫)』マルティン・ハイデッガー著;細谷貞雄訳(筑摩書房)1994、『全体性と無限〈上〉〈下〉』レヴィナス著;熊野純彦訳(岩波書店)2005、『西洋哲学史』岩崎武雄(有斐閣)1975、『方法序説』デカルト著;谷川多佳子訳(岩波書店)1997教員からのお知らせ授業ではプリントを配布するため、特定の教科書を使用しない。また、授業では理解したことを生かし、学習者同士の協働オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。また、WebClassのメッセージ機能でアクティブ・ラーニングの内容テキストを一緒に読み合い、学び合うという活動を行う。さらに、授業内容について言語化したうえで、グループで対話し、その他学習(ピア・ラーニング)を行う。そのため、積極的に授業に参加してほしい。も受付けます(利用方法はポータルサイト、ライブラリ内のマニュアルを参照)。それ教員および他の受講者に発表し、フィードバックを得るという活動を行う。抽 選 の 有 無なし備考木村 史人第1期講義コード11B5110103授業形態演習科目名基礎演習1C履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法学期末レポート(50%)、各授業ごとの提出物=授業への参加姿勢(50%)で、授業内容の理解度およびそれを応用する思考フィードバックの内容授業内での活動の成果について、教員がコメントする。教科書指定図書参考書   担 当 教 員    開 講 期 ― 23 ―

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