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ンガイダンスでは、まず、先行研究の調査の仕方や問いの立て方など、方法的なことを説明します。その後、学生による研究発表へと移ります。ン4年生は、5月の連休明けまでに、卒業論文のテーマを選んでください。テーマが決まり次第、順次、個人発表に移ります。論文とは問いと答えとがあるもので、その間いの分析・考察が重要になってきます。発表は、資料を提示しながら、各自の分析・考察をわかりやすく説明してください。ン3年生は、4年生の個人発表を聴き、積極的に質問や意見を述べてください。討議への参加姿勢も評価の対象になります。4年生が時間をかけて思考したことは、すぐに分からないかもしれませんが、発表内容をよく理解するためにする質問もあるわけですから、物怖じせずに発言してください。また、論理矛盾や視点の問題などに気付いた場合は、きちんと指摘をしてあげてください。討議とは、一人で考えていては理解できなかったことを、深く理解するために行うことです。皆さんの意見が、4年生の分析・考察をより説得力あるものにします。ン3年生の第1期の課題レポートは、4年生の個人発表の反論になります。反論とは、発表者以上の理解をしたときにしかできません。そこまでの理解がないときには、質問しかできないはずですから。ン4年生は、3年生の反論を取り込んで論理を構築してください。その論理は、個人発表前のものより、強固な論理になっています。【第1回】ガイダンス【第2~3回】課題図書の分析考察【第4~15回】4年生の個人発表成績評価の方法毎回の討議への参加度(30%)フィードバックの内容発表に対する講評を、ゼミ専用のメーリングリストにて行う。教科書4年生は、卒業論文であつかう研究対象を中心に個人発表を行います。3年生は、課題にそってグループ発表を行います。発表のあと、全員で討議をして、論証の妥当性を確認していきます。優れたテキストであればあるほど、多くの議論をそこに蔵しており、自分の意見の出番がないほど先行的です。その議論をしっかりと読み込むことが、自分の意見の処理の仕方を教えてくれるのです。グループ発表のテーマは、文芸批評・文学理論の入門書。高校生向けの入門書から、大学生・大学院生向けの入門書まで、それぞれの対象者に向けて書かれた「文学の論じ方」を比較していくことで、文学へのアプローチの仕方をより深く考えることができるようになります。研究対象の先行研究や資料収集、また論文読解に、計60時間以上の学修を行うこと。4年生は個人発表とレポート(70%)、3年生は反論レポート(70%)。『日本文学の論じ方-体系的研究法』鈴木貞美(世界思想社)2014、『近代文学作品論集成 第1期全10巻』(クレス出版)2000、『近代文学作品論集成 第2期全10巻』(クレス出版)2002、『情報生産者になる』上野千鶴子(ちくま新書)2018、『読むことの可能性』武田悠一(彩流社)2017、『差異を読む』武田悠一(彩流社)2018ましょう。抽 選 の 有 無なし備考葉名尻 竜一第1期講義コード11B8110305授業形態演習科目名総合演習上級1E履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画指定図書参考書教員からのお知らせ討議とは、他人の頭脳を借りて、思考を進めていくことです。お互いを刺激しあって、優れた「思考の磁場」を作っていきオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、ゼミ専用のメーリングリストにて対応します。アクティブ・ラーニングの内容ディスカッション、グループワーク、プレゼンテーションその他   担 当 教 員    開 講 期 ― 318 ―

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